鼻づまりの根本的な解決には、原因に沿った治療が必要になりますが、今すぐ辛い鼻づまりを解消したいと思っている人も多いことでしょう。
そこで鼻づまりの原因と即効性のある鼻づまり解消法をご紹介します。
目次
鼻づまりの原因
鼻づまりの原因には次のようなものがあります。
器質的な原因によるもの
元々の鼻の形がゆがんでいたり、片方の鼻腔が狭くなっていると鼻づまりが起こりやすくなります。
アレルギー性鼻炎によるもの
特定のアレルギー物質によりアレルギー症状を起こすことで鼻水が出たり、鼻粘膜が炎症を起こします。
すると鼻粘膜が腫れ、鼻づまりになります。
急性鼻炎を繰り返したことによる鼻粘膜の肥厚による慢性鼻炎
急性の鼻炎を何度も繰り返すと、鼻粘膜が厚くなりやがて慢性鼻炎へと移行します。
慢性鼻炎では常に鼻粘膜が腫れた状態が続くため、鼻づまりも継続します。
鼻づまりの解消法
鼻を温める
鼻づまりは鼻を温めることで解消します。
これは温めることで血流が良くなり、鼻粘膜のむくみが軽減するからです。
ただし、一時的なもので、やがて元に戻ります。
ツボを刺激する
鼻づまりを解消するツボはいくつもありますが、覚えやすい場所を2つご紹介します。
晴明(せいめい):目頭の左右両脇部分(鼻の付け根)
迎香(げいこう):小鼻の両脇少し凹んだ部分
いずれも3~5秒ほどゆっくり押して指を離し、これを何度か繰り返します。
脇ペットボトル
その名の通り脇の下に500mlのペットボトルを挟みます。
右にはさめば左の鼻が、左にはさめば右の鼻が、両脇にはさめば両方の鼻が通ります。
とても簡単な方法ですが、効果抜群です。
ペットボトルでなくてもしっかりしたものをはさんで脇を圧迫すれば同様の効果が得られます。
慢性的な鼻づまりを解消するには
これまでご紹介した方法は一時的に鼻づまりを解消するには効果がありますが、慢性的に鼻づまりを起こしている原因を取り除くものではありません。
根本から鼻づまりを解消するには鼻づまりを起こしている原因に沿った治療が必要になります。
以下に代表的な慢性鼻炎の治療をご紹介します。
投薬治療
ステロイドや抗生物質の内服、ステロイドの点鼻薬を使うことで症状が改善します。
ただし、アレルギー性鼻炎の場合はアレルギーの原因を取り除かないとまた鼻づまりが起こります。
手術
レーザー手術により、肥厚した鼻粘膜自体を焼き切る方法で、短期間で症状が改善します。
鼻の形そのものに問題がある場合は鼻中隔の彎曲を矯正するなど、直接的な手術が必要になります。
鼻づまりの原因と解消法、慢性的な鼻づまりの治療についてご紹介しました。
慢性的な鼻づまりの治療は手術を除いては時間がかかりますが、鼻づまりを放置しておくと、口呼吸になることで喉が渇いたり、時には睡眠時無呼吸症候群の原因になることもあります。
きちんと治療を行い、どうしても鼻づまりが辛い時にはご紹介した解消法を試してみてください。