咳止めのシロップの気になる副作用とは?


咳止めのお薬には錠剤やカプセルなどいろいろな形態がありますが、シロップ状の咳止めもあります。

甘くて飲みやすいのでお子さんのために選択する場合も多いと思いますが、この咳止めシロップの、ある副作用が問題になることがあります。

そこで、咳止めシロップの副作用と使用時の注意点についてまとめてみました。

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目次

咳止めシロップの副作用

咳止めシロップの一般的な副作用は次の通りです。

喉の渇きと眠気

咳の原因はいろいろありますが、アレルギーが原因で起こるものもあります。

そのため咳止めシロップにはアレルギーを抑えるための抗ヒスタミン剤が含まれています。

抗ヒスタミン剤は鼻炎の薬などにも含まれますが、副作用として喉の渇きや眠気があらわれます。

交感神経の興奮による血圧上昇や心拍数の上昇

気管支を拡張させることで呼吸を楽にする成分が含まれ、気管支喘息のお薬にも同じ成分が含まれます。

自律神経に作用し、交感神経を興奮させるために、血圧や心拍数が上昇し、血糖値上昇などの副作用があります。

便秘や喘息発作

コデインリン酸水和物やジヒドロコデインリン酸塩などのコデイン系と呼ばれる成分が咳を起こす中枢神経に作用し、咳を鎮めます。

この成分は便秘や眠気を引き起こし、気動粘液の分泌も抑えるため、喘息発作が起こりやすくなります。

しかし、咳中枢に作用するため、咳を鎮める効き目の高い成分です。

コデイン系は麻薬性の鎮咳薬

この中で問題になることが多いのはコデイン系の成分です。

この成分は麻薬と同じように依存性があり、たくさん飲めばせん妄や錯乱などの神経症状が現れたり、覚醒感覚が強くなるという人もいます。

中には気分を高める目的で咳止めシロップを飲む人もいるようですが、やがて依存症になる可能性があります。

子供用の咳止めシロップにはこのコデイン系の成分が含まれないものもありますが、ごく少量含まれるものもあります。

まとめ

手軽で飲みやすく、即効性もある咳止めシロップには麻薬と同じように依存性のあるコデイン系の成分が含まれます。

この成分は咳中枢に作用するため、咳止め効果は高いのですが、一度に多量に飲めば神経症状が現れ、長期間服用すると依存症になる危険性もあります。

特に小さいお子さんのいる家庭では手の届かないところに保管するなど、保管場所にも注意が必要です。

用法・用量を守って飲めば全く問題ありませんので、必ず指示を守るようにしましょう。

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