夏になると流行することの多い手足口病ですが、かかるのは5歳以下の子供が多く、時期的にプール遊びの季節に重なります。
もしかかった場合はいつから保育園や幼稚園への登園が可能か、またプール遊びはいつから参加できるのか調べてみました。
目次
手足口病とは
手足口病はウイルス感染で起こる夏風邪の一種で、38度台の発熱の後、口に中に水疱ができ、手の平や甲、足の裏や甲、手足や肘・膝の裏側、臀部などに発疹ができます。
熱の出ない場合もあり、特徴的な症状は手足や口に中にできる発疹です。
発疹は水疱を形成し、3~4日すると水泡は自然に吸収され、褐色に変化して治ります。
特に治療は必要ありませんが、口内にできた水泡が痛んでものが食べれない場合は脱水の可能性があるので水分補給を心がけます。
手足口病の感染期間と出席停止期間
手足口病は唾が飛ぶことによって広がる飛沫感染、ウイルスが付着したものを触ることで起こる接触感染、感染者の排泄物にもウイルスが残っているため、トイレでの感染も考えられます。
潜伏期間は2~5日で、最も感染しやすいのは発症してから10日から2週間くらいと言われています。
水疱が乾燥し、唾液からの感染の可能性がなくなっても、ウイルスは便の中に排出され続けますので、完全に感染の危険性がなくなるのは発症してから1ヶ月程度と言われています。
この期間ずっと登校・登園できないわけではなく、一般的には熱がなく元気で水疱が乾燥していれば大丈夫、というところが多いようです。
いつから登園しても良いというような日数がはっきり決まっているわけではありませんが、保育園や幼稚園によっては、医師による登園許可証が必要な場合もあります。
プールにはいつから入れる?
プールに入れる基準も、いつからOKというようにはっきりした決まりがあるわけではありません。
発疹が完全に消えるのに10日から2週間くらいはかかりますので、具体的には、発症してから1週間程度プールはお休みした方が良さそうです。
熱がなく、食事がきちんととれて、水疱が乾燥しているようなら入ってもよいと判断することが多いようです。
ただ、プールは体力を消耗しますし、かき壊した水疱がある場合はそこから細菌感染を起こすこともありえます。
プールに入れるかどうかは、水疱の様子やお子さんの様子をよく見て判断しましょう。
手足口病はかかる人の多い代表的な夏風邪の一つです。
それほど神経質になる必要はありませんが、園の先生や医師と相談して適切な判断をするようにしましょう。