保育園や学校で頭しらみの集団感染が問題になることがあります。
頭しらみの活動が活発になる6~7月に発生することが多く、お便りなどで知らされるかと思います。
そこで頭しらみが発生する原因とその予防法についてまとめてみました。
目次
頭しらみの原因
頭しらみは頭と頭が接触することでうつります。
頭しらみのいる人の頭と他の人の頭がくっついたり、頭しらみのいる人の使ったくしや洗髪後の髪の毛を拭いたバスタオルをそのまま他の人が使うことでもうつります。
大人になれば他人同士が頭と頭をくっつけることはまず考えられませんが、子供同士なら遊んでいて頭をくっつけあうシーンは結構ありそうです。
同じゲーム機を覗き込んでいる時、プロレスごっこをしている時、一枚の画用紙に一緒にお絵描きをしている時など、頭をくっつけて遊ぶことも多いからです。
小学校や幼稚園で度々頭しらみの集団感染が発生するのはそのためです。
頭しらみの見つけ方
頭しらみは幼虫や成虫になると髪の毛の中を動き回って見つけにくくなりますので、卵を探します。
卵の大きさは0.5ミリほどで、白っぽく光沢があり、毛の根元についています。
耳の周囲や襟足についていることが多く、かゆみがあるのが特徴です。
皮脂の塊やフケと似ていますが、卵の方は髪の毛にくっついて容易にはとれません。
頭しらみを予防する方法
頭しらみは頭同士の接触が原因ですので、家でいくら清潔を心がけてもうつるときはうつります。
頭しらみを予防するには、子供に、お友達と頭をくっつけないようよく言い聞かせるか、お友達の帽子や着替えた衣類に触らないよう注意するしかありません。
プール授業がある時は、クシやタオルの使い回しをしないよう言い聞かせます。
さらに頭しらみの拡大を防ぐために、お子さんの頭を定期的に観察しましょう。
頭を痒がっていないか、頭に卵はないか、よく確認し、もし頭しらみを見つけたら専用のしらみ駆除用シャンプーを使用します。
正しく処置すれば短期間で除去することができます。
さらに、感染を広げないためにも学校や保育園にすぐ連絡をして対応してもらいます。
ただ、子供がいじめの対象にならないように情報の扱いには配慮してもらう必要があります。
もちろん、家族間でも頭しらみがうつらないように、タオルやくし、寝具の共用は避けます。
頭しらみの原因と予防方法についてご説明しました。
頭しらみは頭から頭にしらみが移ることで感染しますが、子供のうちは頭をくっつけてじゃれ合うように遊ぶものです。
常日頃から神経質になることありませんが、発生がわかった場合にはご家庭でも気を配るようにしましょう。