寝ている時、意識がはっきりしているにもかかわらず、体を動かすことのできない状態を、金縛りといいます。
金縛りと同時に耳鳴りがすることもありますが、金縛りや耳鳴りの原因と正しい対策についてご説明します。
目次
金縛りの原因
金縛りは医学的には睡眠麻痺と呼ばれ、体は眠っているのに脳が覚醒している状態で、眠りの浅いレム睡眠時に起こります。
レム睡眠の時に必ず金縛りが起きるわけではなく、強いストレスや疲労、寝不足や時差ぼけなどが原因となって、起こると言われています。
金縛りの際、耳鳴りをともなうことがありますが、これは主にストレスや疲労が強い時に起こるようです。
日中に起こる耳鳴りも一部の疾患を除いて、ほとんどが乱れた生活やストレスが原因で起こります。
耳鳴りは金縛りの前駆症状
もう一つ、金縛りの前駆症状として耳鳴りが起こることも知られています。
この場合、金縛りがいきなり始まるのではなく、ジージーという耳鳴りや息苦しいような圧迫感を感じ、その後全く体を動かせなくなります。
これはレム睡眠から覚醒する時に、「脳」と「体」の目覚めに時差が生じ、夢と現実の区別がつかない状態になる上に、呼吸が浅くなって恐怖心が重なることで、様々な幻覚が起こるためです。
人の声や誰かに触られる感じ、目に見える霊などは全て幻覚で説明できます。
金縛りへの対策
金縛りは睡眠障害の一種ですので、良質の睡眠が得られるような工夫をすることが金縛りへの対策になります。
寝る前にパソコンやスマホの画面を見ると交感神経が興奮し入眠しづらくなりますので、少なくとも寝る1時間前にはパソコンやスマホを閉じてリラックスするための時間を設けましょう。
人は一度上がった体温が下がる時に眠りに入りやすくなるため、お風呂は寝る2時間前に入るのがベストです。
また、仰向けで寝ると舌が下がり気道が狭くなって金縛りにあいやすくなると言われています。
それを防ぐためにも、横向きに寝るのは最も手軽な金縛りへの対策法です。
それでも、金縛りにあってしまった場合は無理に抵抗せず、ゆっくり深呼吸するようにしましょう。
金縛りにあうと慌ててしまい、パニック状態に陥りますが、それを解くためにも深呼吸は有効です。
あとは、目が開けられるようなら目を開けてまばたきをしたり、手足の指先など動かせる部分を少しずつ動かします。
こうしているうちに徐々に体も覚醒して金縛りが解けてきます。
金縛りや金縛りに伴って起こる耳鳴りについて、その原因や対策をお伝えしました。
金縛りは、ストレスや疲労、睡眠不足などにより起こるというのが定説です。
金縛りにあわないようにするには、疲労やストレスを溜め込まないようにすることと、良質な睡眠をとることを心がけましょう。