無意識にしてしまう貧乏揺すり。
見ている側からするとけして感じの良いものではありませんが、なぜ「貧乏揺すり」という言葉が生まれたか、その由来をご存知ですか?
足をガタガタさせる様子が貧しくてゆとりがなく見えることや、貧しくて空腹や寒さをしのぐことができず震えていることから、そう呼ばれるようになったなど、貧乏揺すりの由来にはいくつか説があるようです。
また、江戸時代には、足を揺すると、貧乏神に取りつかれるとも言われていたようです。
いずれにしても、貧乏揺すりそのものにはあまりいいイメージはありません。
そんな貧乏揺すりですが、意外にも多くの健康効果があることがわかりました。
目次
むくみに効果的な貧乏揺すり
その一つが、むくみ解消効果です。
長時間椅子に座っていると血液やリンパの流れが滞り、足がむくむことがありますが、そんな時貧乏揺すりをすることで、ふくらはぎの筋肉が収縮し、血液やリンパ液の流れを改善します。
足のむくみは翌朝には解消され一時的なものであることが多いですが、こまめにケアしてあげることで血液の循環が良くなり、むくみにくい足になります。
効果的な貧乏揺すりのやり方
やり方は簡単です。
椅子に腰をかけ背筋を伸ばし、膝が90度になるようにして足の裏をしっかり床につけます。
そのまま、つま先をつけたままかかとを上下するだけです。
三十秒ほど続ければ効果があるそうです。
人目が気になる時は動作をゆっくりするのもいいでしょうし、足首を回したり、軽くふくらはぎを揉むのもいいでしょう。
その他の健康効果
その他にも次のような効果があります。
冷え性改善
足を動かし、筋肉を使うことで、血行が良くなり、冷えの改善につながります。
エコノミークラス症候群予防
長時間同じ姿勢としていると血栓ができやすくなりますので、貧乏揺すりをすることで血流が良くなればその予防となります。
ストレス解消
貧乏揺すりは緊張した時や落ち着かない時に無意識にしてしまう行為です。
単純で決まった動きを繰り返すことで、精神安定物質セロトニンの分泌が促進されイライラが解消されると言われていますので、貧乏揺すりは、自らをストレスから守るために無意識に行う防御反応の一つと言ってもいいかもしれません。
お行儀がわるいと、嫌われる貧乏揺すりですが、このように多くの効果があることがわかれば、やらない手はないですね。
いつでもできるのが、この運動の良いところですので、気がついたときに行うと良いでしょう。