40代になると、人の名前が思い出せない、メモしておかないと予定を忘れてしまう、など、記憶力の低下を感じる人が増えてきます。
年だから仕方ないと思うかもしれませんが、努力次第で記憶力の低下は防ぐことができます。
40代で記憶力が下がる原因
加齢により、記憶力が低下するのは生理的な現象で、病的なものではありません。
しかし、40代での記憶力低下の原因は年齢だけでなく、次のようなことも関係しています。
それは、仕事での立場が変化し毎日に刺激が少なくなったり、頭を使わなくなることです。
現場からデスクワークに変わったり、仕事がマンネリ化することで脳が鈍ってしまうことが考えられます。
女性の場合は、毎日決まった家事を淡々と片付ける毎日で、しだいに考えることをやめ、効率よくさばくことに終始するようになります。
また、40代は仕事や家事、育児や介護といろいろな役割が重なり、寝不足になりがちです。
記憶は寝ている間に整理され、睡眠不足の状態では記憶力だけでなく、思考力も鈍ります。
40代で記憶力低下を防ぐ方法
生活に変化をつけ、楽しみを見つける
忙しい毎日の中でも、いつもと違った道を通ったり、外食をするときも初めてのお店を利用したりと、生活に変化をつけることは普段使わない脳を使うことになります。
暮らしそのものを丁寧に送ることで新たな発見もあり、日常を楽しむことができれば脳が刺激されます。
有酸素運動
有酸素運動は全身の血流を良くして脳への血流量も増やします。
また、運動により記憶に深く関わる脳由来神経栄養という物質が分泌されるという報告もあります。
音読
文章を読むことでいろいろな情報が得られ、感情が揺さぶられます。
脳はそれを処理しようと活発に働くため、脳の良いトレーニングになります。
音読することは、目で文章を追って読む、ということと、声に出して間違わないように読む、という2つの行為を同時にすることになるので、脳はさらに刺激されます。
文章を書く
文章を書くためには自分の記憶を振り返り情報を整理しなければなりません。
書いた文章を自分で読み、よりわかりやすく工夫したり、校正することも脳のトレーニングになります。
脳を若返らせる食事
脳の機能を高める食品として大豆がよく知られています。
大豆に含まれるレシチンという物質は脳の情報伝達の際に必要な脳内神経伝達物質の一つ、「アセチルコリン」の原材料になります。
大豆からレシチンをとることで記憶力や集中力がアップすることが期待出来ます。
このように、記憶力低下を防ぐ方法はいくつかあります。
記憶力は年齢と関係ないという研究報告もありますので、年だからと諦める前に、自分にできそうなものを試してみてはいかがでしょうか。