三大成人病の一つ、脳卒中は脳血管障害とも言われ、患者数の多い疾患です。
脳血管障害は日本人の死亡原因の第3位にもなっており、その予防や改善は私たちの健康を考える上で大きなテーマとなっています。
そこで、脳卒中を予防する効果のある食べ物と飲み物をピックアップしてみました。
目次
脳卒中を予防する栄養素
EPA
EPAは血液中の中性脂肪やコレステロール値を下げ、高血圧や動脈硬化に効果があります。
魚類や植物油に多く含まれますが、酸化しやすいという欠点があります。
ナットウキナーゼ
納豆の中に含まれ、血栓を溶かす働きがある酵素で、粘りの中にできるため、よく糸を引くように混ぜると効果的です。
タウリン
タウリンは胆汁の分泌を促し、コレステロール値を下げる効果があります。
また、高血圧にも効果があり、特に塩分の過剰摂取による高血圧には効果があると考えられています。
硫化アリル
血液を固まりにくくし、サラサラ血にするとともに、抗酸化、抗ストレス作用もあります。
ルチン
ルチンには毛細血管の弾力を保ち、血圧の上昇を防ぐ作用があります。
血中の悪玉コレステロールを下げる働きがあり、高血圧や動脈硬化予防の働きがあります。
脳卒中を予防する食べ物
青魚や脂ののった魚
EPAは、ブリ、さんま、イワシ、サバ、マグロといった、に豊富に含まれています。
EPAは酸化しやすいため、新鮮なものを選ぶようにしましょう。
納豆
納豆の粘りの中に納豆キナーゼが多く含まれるため、食べる時にはよくかき混ぜて粘りを十分出してから食べると良いでしょう。
イカ、タコ、貝類
タウリンは魚介類に多く含まれます。
水溶性で、煮ると溶け出してしまうため、煮汁ごと食べるようなメニューを選びましょう。
玉ねぎ
硫化アリルはネギやニンニクなどの臭成分であり、特に玉ねぎの中には豊富に含まれています。
加熱すると成分が失われてしまいますが、切った後、水にさらさずに15分ほど空気に触れさせておくと、その後加熱しても成分が壊れにくくなります。
蕎麦
蕎麦の中にはルチンが多く含まれ、ルチンは抗酸化作用の高いポリフェノールの一種になります。
同じく抗酸化作用の高い物質として知られるものにビタミンCがありますが、大根おろしにはビタミンCがたくさん含まれ、ルチンはビタミンCの吸収を助けるため、蕎麦と大根おろしの組み合わせは理想的と言えます。
脳卒中を予防する飲み物
脳卒中を予防する飲み物は意外かもしれませんが、水です。
コーヒーやお茶は利尿作用があり、とりすぎるとドロドロ血になる危険があります。
甘い飲み物も、肥満や糖尿病につながり、脳卒中のリスクをあげます。
コーヒーやお茶については、適量であれば健康効果があるという報告もありますので、飲みすぎない程度であればいいでしょう。
脳卒中を予防するには、その原因となる高血圧や動脈硬化にならないようにすることが大切です。
そのためにも、規則正しい生活を心がけ、ここで紹介した食べ物や飲み物を積極的に食事に取り入れましょう。