クエン酸は梅干しや柑橘類、お酢に含まれる「すっぱい」成分です。
よく梅干しが二日酔いに聞く、と聞きますが、これは梅干しに含まれるクエン酸の作用によるものです。
クエン酸には他にも美肌や疲労回復などの嬉しい効果があります。
そこで、クエン酸の効果についてご説明します。
体に嬉しいクエン酸の5つの効果
1. 食欲増進
クエン酸の酸味で唾液の分泌が促されるので、食欲が増し、胃腸の働きがよくなります。
2.疲労回復
クエン酸は、運動やストレスによって供給低下が起こったATP(身体のエネルギーとして使われるもの)の産出を増加するため、疲労回復に効果的です。
3.血行促進
血液をサラサラにする要因の一つとして、pH値があります。
pH値は、血液の酸性度を表すものですが、クエン酸は体内でアルカリ性として働くため、血液のpH値を弱アルカリ性に変えてくれます。
弱アルカリ性では血液はサラサラになりますので、末梢の血流も良くなり、高血圧や動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞のリスクも低下します。
また、代謝の促進や冷え性改善にもつながります。
4.美肌効果
クエン酸にはミネラルの吸収をよくする働きがあり、細胞の老化の元となる活性酸素を除去する働きもあります。
そのため、血行促進による血流の改善とも重なり、美肌効果やアンチエイジングも期待できます。
5.肝臓の機能を助ける
クエン酸には肝臓の解毒機能を助ける働きがあります。
二日酔いでは体はアルコールの分解に大量に水分を使うため、脱水状態になっています。
クエン酸を多く含む柑橘系の飲み物を飲めば、クエン酸と水分を同時に補給できます。
クエン酸を多く含む食べ物
クエン酸はすっぱいものに多く含まれます。
レモン、グレープフルーツ、梅、パイナップル、キウイ、いちご、アセロラなどの果物や、もちろんお酢にも多く含まれます。
疲労回復に効果的なクエン酸のとり方
1.数回に分けてとる
クエン酸の持続効果は2時間だそうです。
一度にたくさん取るのではなく、こまめにとる方が効果的です。
2.ビタミンB群と一緒にとる
クエン酸と同じように疲労回復を助ける栄養素としてビタミンB群がありますが、特にビタミンB2はエネルギーを生み出すには不可欠な栄養素です。
クエン酸と一緒にとることで疲労回復の効果がさらにアップします。
3.糖質と同時にとる
運動後などの、体力が消耗している時にはエネルギーも必要になります。
糖質と同時にとることで効率よくエネルギーを得ることができます。