アトピーや花粉症の症状は、アレルギーを起こす物質が体内に入ることで起こるアレルギー反応によるものです。
どちらもつらい症状ですが、これらに効果があると言われる食べ物の中で、「にがり」にスポットを当ててみたいと思います。
目次
にがりの成分とは
天然のにがりは海水から塩を取り出すときにできる液体で、豊富なミネラル成分が含まれています。
古くから豆腐を作る際の凝固剤として使われてきました。
にがりの主な成分は塩化マグネシウムですが、他にもカルシウムやナトリウムなどの多くのミネラルが含まれています。
にがりの働き
にがりの成分、マグネシウムには周りの水分を吸収する働きがあり、この働きを利用して便秘薬に広く使われています。
マグネシウムが体内に入ると、腸内の水分を便に取り込み、便を柔らかくして、便秘を解消するのです。
にがりを飲んでも、同様の効果があり、便秘が解消されれば、腸内環境が改善します。
腸とアレルギーの関係
腸内環境はアレルギーに深く関わるということがわかっています。
花粉症やアトピーを起こすアレルギー反応は、免疫細胞の間違った反応によるものです。
便秘が続くと、腸内に悪玉菌が増えますが、このような環境では、十分に栄養を取り込むことができず、免疫細胞のパワーが落ちてしまいます。
反対に善玉菌を増やし、腸内環境を改善することでアレルギー症状も改善します。
にがりのとり方
では、どのようにしてにがりを摂取すればいいのでしょうか。
現在使用されているにがりは化学的に精製されたものですが、商品によって濃度がバラバラで、含まれているマグネシウムの量も様々です。
必ず、にがりのラベルを確認し、含まれているマグネシウム量をチェックしましょう。
1日にとるマグネシウムの適量は200mgが目安です。
にがりには、煮物の煮崩れを防いだり、アクをとる働きがあるので、煮物やスープなどのお料理に少量加えて使うこともおすすめです。
また、ご飯を炊くときに加えると、ふっくら美味しいご飯が炊けます。
もちろん、飲み物に加えて飲んでも構いませんが、にがりは苦味が強いので、一度に飲もうとせず、数回に分けて飲むようにしましょう。
その他、にがりを薄めてお風呂に入れたり、やはり、薄めてローションとして使用するとアトピー性皮膚炎の症状が緩和した、という人もいるようです。
濃度が強すぎると、しみたり、かゆみの原因になるため、薄い濃度で試してみてもいいでしょう。
にがりがアレルギーに効果があると言われるのは、にがりの中のマグネシウムが便秘を改善し、腸内環境を整えるからです。
にがりはお料理などに混ぜて使うのがオススメですが、ラベルでマグネシウムの含有量を確認し、適した量を摂るようにしましょう。