日常生活で自然と口呼吸になってしまっている人もいるのではないでしょうか。
口呼吸でも鼻呼吸でも酸素を吸う分には変わらないじゃないかと思われているかもしれませんが、そんなことはありません。
実は口呼吸にはさまざまなデメリットが存在していたのです。
とくに最近の子供には口呼吸が多いともいわれているので、これを機に改善を考えてみましょう。
目次
口呼吸のデメリット
人間の体は本来、鼻で呼吸するようにできています。
それが口呼吸になってしまうだけでも、人の体にとってはデメリットが出てきてしまうのです。
まず口呼吸をしている人は、風邪をひきやすくなると言われています。
人間の鼻には空気中のウイルスを探知したり、異物を除去する役割がありますが、口呼吸をしてしまうと体の中に直接ウイルスなどが入ってしまい、風邪をひきやすくなるのです。
また口呼吸で口の中が乾燥することにより、口内環境が悪化する恐れもあります。
唾液が減ることで虫歯菌の活動を活性化させ、虫歯になりやすくなったり、口臭の原因になることもあるのです。
また子供のころから口呼吸をしていると、歯並びにも影響することがあります。
口内環境が気になる方は口呼吸を直すことで改善できるかもしれません。
口呼吸を改善するには
無意識のうちに口呼吸をしてしまう方は、口のまわりの筋肉が衰えていることが原因になっている可能性もあります。
普段から食べ物をよく噛むようにして、口のまわりの筋肉をつけるようにしましょう。
またガムを噛んだり、口を大きく開けて運動させることで口やあご周りの筋肉を鍛えましょう。
寝ている間にどうしても口呼吸になってしまう方は、マスクや絆創膏を口に貼って寝るなどの方法もあります。
口呼吸を改善させるために口に貼る専用のテープも販売されているため、それを使ってみるのもいいでしょう。
どうしても口を閉じていると苦しくなってしまう場合には、慢性鼻炎や慢性副鼻腔炎など鼻の疾患が原因となるケースもあります。
子供でもアレルギー性鼻炎などで鼻がつまっていることが口呼吸の原因になる場合もあるので、耳鼻科など医療機関で診てもらいましょう。
まとめ
子供のころに風邪をひいてしまうと鼻づまりなどが原因で口呼吸を覚えてしまいます。
そうなると風邪が治ったあとも口で呼吸する習慣がついてしまうことがあるのです。
子供のころについてしまった習慣を大人になってから直そうと思っても、それは簡単なことではありません。
そのため、なるべく子供のうちから口呼吸を改善していくことが大切です。
人は鼻で呼吸することにより、ウイルスやダニなどから身を守っています。
健康のことを考えると、ウイルスを除去してくれる鼻を使わないのはもったいない話しです。
今まで口呼吸をしていた方は、呼吸の仕方を変えるだけで健康が手に入るかもしれません。