腹痛は食あたりや内臓疾患など、さまざまな原因で起こります。
急性の場合は前触れもなく突然やってくることもあるので注意が必要です。
また子供が腹痛を訴えた場合には原因がはっきりしないこともあり、判断が難しいこともあります。
そこで今回は、左脇腹の痛みが起こる場合に考えられる原因や治し方について紹介していきたいと思います。
左脇腹の痛みで考えられる原因と治し方
筋肉痛
腕などをの筋肉を動かした際に痛みが出る場合は筋肉痛も考えられます。
運動不足の方が急に運動することで左脇腹の痛みがでることもあるので、準備運動や日ごろの運動で筋肉をつけておくことが大切です。
筋肉痛は時間とともに自然と治っていきますが、湿布などを貼り安静にしておくことで治りが早くなります。
肋間神経痛
呼吸にともなって左脇腹の痛みが起こる場合は肋間神経痛も考えられます。
肋間神経痛は肋骨の間をはしる神経がなんらかの原因によって圧迫される症状です。
メカニズムが特定されておらず、治し方が難しい症状です。
ストレスや疲労が原因のひとつとされているため、生活を見直し、原因になるようなことがないか調べてみることが大切です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
内臓からくる痛みの場合には胃潰瘍や十二指腸潰瘍も考えられます。
胃や十二指腸の粘膜が傷つくことで傷みが起こり、放っておくと穴があいてしまう場合もあります。
吐き気や食欲不振などが出た場合には消化器系に異常がある可能性が高いです。
初期症状であればしばらくすると治まりますが、ひどくなると重篤な症状に発展する恐れもあるため、時間を見つけて病院へ行き、検査をしましょう。
急性すい炎
痛みが脇腹だけでなく、みぞおちや背中にまで至る場合は急性すい炎も考えられます。
すい臓で作られる「すい液」が大量に分泌されてしまうことで、すい液によって、すい臓自体が損傷してしまう症状です。
原因はアルコールやコレステロールであることが多く、急性すい炎は発症すると激痛を伴います。
時間が経つと重症化して命にかかわることもあるので、速やかに病院へ行きましょう。
子供が腹痛を訴えたときには
子供が腹痛を訴えた場合に多く見られるのは便秘です。
排便をした回数が少なかったり、お腹が張っている場合には便秘の可能性があります。
治し方としては腹部のマッサージや浣腸を使い排便を促すことで症状が改善します。
嘔吐や血便、また腹痛がひどくなる場合には他の疾患の可能性が考えられるため、病院で診察を受けましょう。
まとめ
左脇腹の痛みが起こった場合には、それがどこから来る痛みなのか、その原因を突きとめることで治し方も変わってきます。
我慢できる痛みでも放っておくと進行する場合もあるので、心当たりがある方は検査に行きましょう。
子供の腹痛の原因には便秘も多いので、便秘ぎみの子供がいる方は排便の回数をチェックすことで原因の特定を早めることができます。