急性胃腸炎は突然やってくる胃の痛みから始まります。
その後に吐き気や下痢に襲われ、場合によっては熱などの症状が出ることもあります。
夜寝る前などに起こってしまうと眠れない夜を過ごさなければならないこともあり、つらい症状です。
また急性胃腸炎の原因がウイルスによるものである場合には感染する恐れもあります。
その際の潜伏期間はどれくらいなのでしょうか。
感染するのはウイルス性の急性胃腸炎
急性胃腸炎といってもその原因はさまざまで、ウイルスや細菌であったり、ストレスで起こる場合もあります。
その中でも感染に注意しなければならないのがウイルス性の急性胃腸炎です。
感染力がとても強い「ノロウイルス」などが有名ですが、そのほかにも「アデノウイルス」や「ロタウイルス」などがあります。
潜伏期間はノロウイルスやロタウイルスで数日程度、アデノウイルスで1週間ほどです。
ウイルス性の場合は、感染力が強く嘔吐や下痢などの排泄物からウイルスに感染することが多くあります。
そのため症状が出ているときはもちろん、おさまったあとでも、しばらくの間はトイレの掃除を徹底的に行わなければなりません。
細菌性の急性胃腸炎は食中毒を引き起こす
細菌性の急性胃腸炎の原因は傷んでいる食べ物や、加熱処理が十分になされていないなど細菌が繁殖している食品を食べることで起こります。
「O-157」が有名ですが、ほかにも「カンピロバクター」や「サルモネラ」などがあります。
潜伏期間は「O-157」や「カンピロバクター」で数日から1週間程度、「サルモネラ」は1日から2日と細菌によって潜伏期間には差があります。
複数の人間が同じものを食べることで集団感染になる恐れもあるので注意が必要です。
また空気感染はしませんが、感染者が触った場所などは消毒を行い、手洗いうがいを徹底することで二次感染を防ぐことが大切です。
急性胃腸炎はストレスが原因で起こることも
急性胃腸炎にはストレス性のものもあります。
ストレスが原因で自律神経のバランスが乱れ、体を調節する機能が誤作動を起こします。
これにより体のさまざまな部分に影響があらわれますが、中には胃酸が多く分泌されることで急性胃腸炎を引き起こすこともあります。
嘔吐や下痢などの症状に加え、不眠や頭痛、肩こりなど、自律神経の乱れによる症状が見られる場合はストレスが原因になっている可能性があります。
潜伏期間があるウイルスや細菌とは異なり、原因がストレスにある以上、そのストレスを取り去れないと慢性化する恐れもあります。
普段の生活を見直し、運動不足や不規則な生活をしている場合は生活習慣を改善する必要があります。
まとめ
急性胃腸炎は原因はそれぞれありますが、症状としては嘔吐や下痢など共通しているため、脱水症状には十分気をつける必要があります。
脱水症状は甘くみていると命にかかわることもあるため、自分で水分補給ができない場合には病院へ行って点滴をうってもらうなどの処置をしてもらいましょう。
感染したあとは感染経路となるトイレなどを清潔に保ち、手洗いうがいを徹底することが大切です。