テレビやインターネット、または生のコンサートを観て「ああこの曲カッコイイなぁ、ピアノ弾けるようになりたいなぁ」と思い立ち、いざ楽譜を開いたら目眩がする。
どう弾いたら良いか見当もつかない。そんなことはありませんか?
ピアノ譜はちゃんと理解して見てみれば実はなんてことはなく、確実に弾くことが出来るようになります。
そのために必要なことを3つ、説明いたします。
目次
1、楽譜と指をリンクさせる
ピアノ譜は通常、ト音記号とヘ音記号の上下2段となっているのが一般的です。
5線譜2段の合計10本の線を、自分の両手10本の指とリンクさせる、というのが1つめの上達のコツになります。
まず座るポジションを確認します。
実は、ト音記号の下の五線譜からはみ出る「ド」と、ヘ音記号の上の五線譜はみ出る「ド」というものは同じ音になります。その「ド」が自分の体の中心となるように座りましょう。
ピアノのメーカーによりますが、大体ロゴが描いてあるすぐ近くのドが、自分の体の中心になります。
座るポジションが分かったら、ピアノ譜を改めて見てください。
上段、ト音記号の五線譜は下から「ミ・ソ・シ・レ・ファ」と並んでいます。
これを右手の親指から順に組み合わせてみてください。親指が「ミ」、人差し指が「ソ」という風になります。
下段、ヘ音記号の五線譜は下から「ソ・シ・レ・ファ・ラ」となります。
今度は左手の小指側から組み合わせ、小指が「ソ」、薬指が「シ」、となるようにします。
こうすることで、音符が羅列しためまいのする様な楽譜であっても、こっちの手のこの指の辺りかな?と読める様になってきます。
2、まずは簡単な曲から
リストの「ラ・カンパネッラ」、ベートーベンの「月光」など、生演奏を聴くと虜になってしまう超絶技巧系の楽曲は多々あります。ぜひ弾ける様になりたい!という方も多いはずですが、千里の道も一歩から、です。
そもそも右利きの方は左手を、左利きの方は右手を上手に使うことが出来ないのが一般的です。
ですので、童謡など簡単な楽曲を詰まることなく弾ける様になる。そこから始めましょう。
ハノンをひたすら弾く、ということをオススメする方もいますが、なるべくなら自分の知っている楽曲の方が、曲の先が見えているので弾きやすいかと思います。
特に、どの指で弾けば良いかを指定している楽譜もあります。
手がスムーズに動く様、設定しているはずなので、そういった練習用の楽譜を買うことをオススメします。
また、いずれ難しい楽曲に挑戦するときでも、簡単な曲というものは指の体操になります。
3、目標を定める
最後は精神論的なものになってしまうのですが、「いつまでに弾ける様になる」「誰かの前で演奏するために練習する」という様な、目標を定めることが大切です。
漠然と「上手くなりたいから」としてしまうと数ヶ月で辞めてしまったりしてしまいます。
特に「人に見せる、聴かせる」というのは凄く刺激的で、弾ける様子をバシッと見せたいと気が引き締まります。
見せる相手がいない…という方は、インターネット上に公開することをオススメします。
賛否両論、様々な反応があるため何かしら自分に対し刺激となります。
ぜひ公開してみてください。
一朝一夕には上手くなることはなく、何事も継続することが大切です。
特にピアノは「楽器の王様」と呼ばれるくらいですから、弾く皆さん自身も王になるつもりで、確実に力を付けていってください。
以上、ピアノを上達させるために必要なことでした。