履歴書やパスポートなど、証明写真が必要になることがありますよね。
そのような時に便利なのが駅中などによく置いてあるボックス型の証明写真の機械です。
写真屋さんなどで撮影をお願いする場合と比べて、手軽かつ値段もとてもリーズナブルです。
ただ、実際に証明写真を撮影してみて、「なんか写真写りが良くないな・・・」と感じてしまうこともあります。
写真写りを決定する要素はいろいろとありますが、その中の一つが「光」と「影」です。
人の顔の撮影の天敵は「影」
写真をきれいに写すためには「光」がとても大切です。
条件にもよりますが、光を当てることで被写体をより明るく写すことができます。
被写体が人の顔の場合は肌をより白く写すことができるため、証明写真の撮影では光は特に重要な要素です。
ただ、光を当てると当然「影」も出現します。写真ではこの影が曲者で、実際に目で見ている時よりも、写真に写すとこの影がより強調されてしまいます。
人の顔の場合、鼻や口もと、まつ毛などの凹凸がありますので、光の当て方によってはこの影によって目の下や鼻の下が黒く写ってしまうことがあります。
結果、写真写りが悪くなってしまいます。
ハンカチをレフ版の代わりに
ではどうすればいいのか?というと、ハンカチのような白くて薄いものを、写真にぎりぎり写らない高さで顔の下に広げます。たとえば両手の掌で支える感じです。
こうすることで、撮影時のストロボの光が反射し、顔に生じる影を薄くすることができます。
モデルの撮影現場などで、アシスタントが銀色の大きな板を横に置いている姿を見たことありませんか?
あの大きな板は「レフ版」と呼ばれるもので、光を反射させて影を調節するための道具です。
つまり今回は、ハンカチをレフ版の代わりに利用しているわけです。
場合によっては邪魔になることも
ただ、最近の証明写真の機械はとても優秀で、ボックスのいろいろな場所にストロボが複数取り付けてあります。
中には足元にあることも。
このように、ストロボが下の方についている場合、ハンカチを広げると逆にストロボの光を遮ってしまい逆効果になることもあります。
そのため、撮影前に事前にストロボの位置を確認して、ハンカチを使うかどうか判断すると良いですよ。