子どもの日に食べるちまきの由来につい

子どもの日になると、主に関東では柏餅、関西地方でちまきを食べますがこの理由をご存知でしょうか。

今回はちまきに焦点を当てて、子どもの日にちまきが食べられるようになった理由や、ちまきの由来についてご紹介します。

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目次

子どもに日にちまきを食べる理由

子どもの日にちまきを食べるのは中国に伝わるある習慣が由来となっています。

紀元前中国、楚の国の名高い詩人、屈原(くつげん)は国王の優れた側近として国民にも慕われていましたが、同僚からの嫉妬をかい、陰謀のため国を追われることになります。

屈原が去ったあとの楚はその後国が傾くこととなり、国の将来に絶望した屈原は、石を抱いて入水自殺をします。

そのことを憂いた人々は、屈原が亡くなった川にお供え物のちまきを投げ入れて供養するようになりますが、屈原の命日が5月5日だったことから、やがて5月5日の子どもの日には、ちまきを作り、家庭でも親戚や知人に配るようになりました。

ちまきの由来

この時、なぜお供えにちまきが選ばれたかについては、次のような言い伝えが由来として残っています。

それまでも、人々は川に餅などのお供え物を投げ入れていましたが、ある日村人が、川のほとりで屈原の幽霊に出会い、次のような言葉をかけられます。

「里のものが供物を捧げてくれるのは有難いが、私のところに届く前に、悪い龍に盗まれてしまうので、龍の苦手な楝樹(れんじゅ)の葉で包み、5色の糸で縛って投げて欲しい」と。

それ以降、楝樹の葉で包んだちまきがお供えとして投げ入れられるようになりました。

今では笹の葉で包まれるようになったちまきですが、子どもの日にちまきを食べるのには、ちまきの細長い形が蛇に似ているので、厄よけの意味を込めているという説があります。

他にも、笹には殺菌作用があり、この時期急に暑くなり体調を崩しやすい子どもを、病気から守ってくれるため、という説もあります。

また、ちまきは、笹ではなく茅萱(ちがや)という植物の葉でもち米を包んで作る「茅萱巻き(ちがやまき)」が語源になっていて、これが短くなって「ちまき」になったのだそうです。

まとめ

子どもの日にちまきを食べるのは、中国の詩人、屈原の命日が5月5日で、屈原の供養のために、5月5日にちまきをお供えする中国の習慣が由来となっています。

さらに、ちまきに使われる笹には殺菌作用があり、ちまきの長細い形は蛇に似ていることから、日本でも健やかな子どもの成長と厄除けを願って食べられるようになりました。

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