大気汚染の原因物質の中でも近年問題視されているのが、pm2.5です。
pm2.5は、人体にどんな影響を及ぼすのでしょうか。
また、人体への害を防ぐために私たちにできる対策はあるのでしょうか。
pm2.5の影響や対策をまとめてみました。
pm2.5とは
pm2.5とは、微小粒子状物質の事をいい、粒子状物質の中でも粒径2.5μm(マイクロメートル)以下の微小なものの総称になります。
pm2.5は粒子の大きさにより当てはまるかどうかが決まり、中でも硫黄酸化物や窒素酸化物、揮発性有機化合物などのガス状大気汚染物質が、大気中の化学反応により粒子化したものが問題視されています。
pm2.5は自動車の排気ガスや火力発電所、工場からの煤煙などにより発生しますが、急激な経済成長を遂げた中国で発生したpm2.5が偏西風に乗ってやってくる春先にその濃度が高くなります。
ただし、pm2.5は、中国だけでなく日本国内でも多く発生しています。
pm2.5の人体への影響
同じ大気汚染の原因となるPM10に比べ、粒子が小さいので、呼吸器系の器官の深部まで到達しやすく、健康への影響が心配されています。
喘息や気管支炎などを引き起こすだけでなく、長期的に吸うことで肺がんのリスクが高まることも考えられます。
pm2.5そのものが有害ですので、免疫力をあげたり、サプリメントなどを飲んでもあまり意味はありません。
pm2.5への対策
pm2.5への対策としては、とにかく体の中に入れないことです。
以下にpm2.5への具体的な対策を示します。
高性能マスクの使用
粒子の細かいpm2.5、花粉などと違い、普通のマスクでは通り抜けてしまいます。
pm2.5を防ぐためには高性能の顔にしっかり密着するタイプのマスクを選びましょう。
不要な外出を避ける
pm2.5の予測数値は気象予報などで知ることができます。
pm2.5の濃度が上昇すると予想されるときはできれば外出は控えた方が良いでしょう。
外出から帰ったら顔や手、鼻を洗う
pm2.5は花粉などにも付着しています。
これ以上pm2.5を吸い込まないためにも花粉などは洗い流すようにします。
これは花粉症の対策と重なります。
換気扇をつけない
換気扇をつけると、外気を家の中に取り込むことになります。
家の中にいるときには換気扇はなるべくつけないようにしましょう。
床は雑巾で拭く
粒子の細かいpm2.5は掃いたり、払い落とすと舞い上がって空気中に漂います。
床掃除はぬれ雑巾を使い、カーテンなども固く絞ったタオルなどで拭くようにしましょう。
pm2.5の人体への影響と自分でできる対策をご紹介しました。
環境問題は世界共通の問題で、短期的に解決できるものではありませんが、自分の体を守るためにも、自分でできる対策はしっかり行いましょう。