広いサッカーグラウンドに茂る鮮やかな芝。
ここで選手たちは上を目指して練習し、時に試合が繰り広げられます。
しかしここで客席からサッカー場の芝を見つめて不思議な事に気が付きます。
何故だか芝が縞模様に見える気がするのです。
何故縞模様になっているのでしょうか?
目次
芝の縞模様はなぜできる?
実はこの模様は、芝刈り機の進行方向によって、芝のかられる角度と倒れ方が違う為にできるのです。
それにしてもしっかり縞模様に見えると思われるのでしたら、芝の角度と光の当たり方が原因なのです。
ただ、これは意図的にしている面もあるらしく、それは練習のみならず試合などにも影響を及ぼし、サッカー場が客席の観客に与える重要な印象付けにまでなっているようです。
まず意図的にというのはこの縞模様を目印に使う為というのもある様です。
主にオフサイド来を見やすくするなどの役割を果たしています。
拾い芝生にはほかの協議の様に白線を引く事も出来ませんから、こういった形になっているのでしょう。
他にはピッチにアクセント(デザイン)を付けるという意味合いもある様です。
実は芝生でデザインを付けるというのはスタジアムによってはある様で、縞模様どころは派手にクロスに刈り取りデザイン性を付けるなどをしているスタジアムも存在するそうです。
観客は確かに試合を見に来ているのですが、こういった特徴があるとまた一味違うものなのでしょう。
ちなみにメーン側から見て濃く見える部分は、バック側に行くと薄く見えるようです。
これも計算がなされたものだというのだから、驚きです。
芝の縞模様には、他の機能もある?
先に述べた通り、芝の縞模様を目印にする場合があるのですがその内容も様々で在り、模様とは言え色々な影響がある様です。
審判員などは「平衡の刈り取り=オフサイドラインの判定目安」としている場合がありますし、芝の刈り取りの長さはホームチームの好みと相手チームの長所を消す場合にされたりしています。
同時に縞模様の芝は、選手や審判員のみならずスタンドから見ていた場合観客にとってお一番見やすいそうです。
この事から、芝の補修を担当する方も「芝が主張しすぎてはだめです」との考えで、丁寧に調整していらっしゃるそうです。
芝生の管理について
最後に芝を管理する方々についての説明をします。
芝の手入れを続けるプロを”グラウンドキーパー”と呼びます。
グラウンドキーパーの方々は季節に応じて芝の整備を行い、常に「どうしたらいいか?どんな作業がベストか?」を追求し考えていらっしゃるといいます。
何より季節に加え、スタジアムのホームチームからのオーダーにも応じているので、常に作業は変化するそうです。
ちなみに、グラウンドキーパーになるには特に資格制度はなく、代わりに”深い専門知識”が必要との事です。
仕事の体制には都市部チームは直接に個人契約を交わし、サッカークラブへの就職となり、地方のサッカーチームは造園会社に芝の管理を委託する事が多いそうです。
仕事は出勤時間もまちまちで、グランドキーパーに任されているとは言いますが、相手は植物ですから天候による整備などで選手のプレイにも影響が出る為、それらを考えてとなればかなり神経を使うので、任されているとは言っても常に仕事という形になる様です(雨が降っただけでもどうするかなど)。
サッカー場の芝はどうして縞模様なのか?
芝刈り機の方向性、デザイン性、目安などの機能性と多岐にわたる理由から、グラウンドキーパーが日々、調節に励んでいるのです。