高級羽毛布団がこの価格!とテレビ通販でもやっていますよね。
それで失敗しないポイントをお伝えします。
目次
羽毛布団に使われるグースとダウンの違いは何でしょう。
ホワイトグースダウン〇〇%やホワイトダックダウン〇〇%という表記がありますね。
読んで字の如く、グースは「ガチョウ」で、ダックは「アヒル」です。
基本的にグースの方が高級とされています。
「なんと!ホワイトダックダウン90%を使用していて・・・」とよく耳にしますが、正直この商品はいわゆる裾ものです。
高級ではありません。
今の羽毛布団のダウン率の最高値は95%になります。
15年程前までは98%まで表記できましたが、基準が変わり95%までしか表示できなくなりました。
グースよりダックが使われている羽毛布団が高いのは、グースの方が羽毛のダウンボールが大きい場合が多いので高くなります。
グースの場合成熟したガチョウの羽根を使いますが、ダックの場合、成熟する前アヒルの羽根が使われることが多いのでダウンボールが小さくなってしまいます。
チラッとでてきたダウンボール。その正体は?
ダウンボールと言うのは、羽毛布団に使われてる綿毛みたいなやつです。
鳥の胸の部分に生えている柔らかい羽で、鳥にとっては肌着のようなものです。
その上に小さな羽根、つまりスモールフェザーで覆われています。
ダウンコートなどの衣類によく使われてるのがこのスモールフェザーが多く混合されたものです。
ポイントはダウンボールの大きさです。
羽毛布団に入っているダウンは、ダウンボールと呼ばれるふわふわの綿毛のような物です。
よく見てみるとダウンボールはとても細い羽枝が放射線状に伸びています。
その枝のひとつひとつには、またたくさんの短いふわふわの毛が伸びています。
ダウンボールが大きければ、このダウンボールひとつひとつに温かい空気をたくさん含むことができるので、あたたかいのです。
ダウンボールを理解した上で、注目してほしいのが、充填量です。
充填量が多い・・・「こんなにたくさんの羽毛が入ってます!」と言うのがいいのでは無いです。羽毛は軽くて暖かいが売りですよね。
充填量(g)が少ないのに、ボリュームがある羽毛ふとんは、ダウンボール1つ1つが大きいので、人の体の温かい空気をたくさん含むことができるので暖かいです。
側生地に覆われていて、見る事のできない布団の中身をどうやって判断すればいいのでしょうか。
羽毛布団には水鳥の絵のかいた品質表示ラベルがついているのを目にすると思います。
それは、日本羽毛製品協同組合が定めてる基準を元に、嵩高、ダウンパワーによってランク別にラベルがつけられています。
ニューゴールドラベル:嵩高120mm以上、ダウンパワー300dp以上
エクセルゴールドラベル:嵩高145mm以上、ダウンパワー350dp以上
ロイヤルゴールドラベル:嵩高165mm以上、ダウンパワー400dp以上
プレミアムゴールドラベル:嵩高180mm以上、ダウンパワー440dp以上
嵩高は羽毛のふくらみ具合を高さで表したもので、ダウンパワーは羽毛1g当たりの体積を計測したものです。
昔は嵩高で表記されていましたが、最近ではダウンパワーで表記されています。
西川などの大手布団メーカーは、これらのラベルは使用せず、独自の測定方法で基準を定めてるようなので、これらのラベルはついていません。
■良質の物を選んで、丁寧にお手入れをして長く愛用して欲しいです。
ダウンのパーセントや、ダウンパワー、充填量と重さの比を価格と比較しながら良質の羽毛布団を選んでくださいね。
よい羽毛ふとんはとても軽く暖かく、一度使うと手放せない程、寝心地がいいです。
以前は3代使えるとか言って何十万もする高い羽毛布団を売っていましたが、ダウンボールも壊れてきますし、側生地も傷んできます。
なので、大体10~15年位が寿命と言われています。
私は結構高い羽毛布団を購入したので、15年使っています。
使えば使う程、ダウンボールは壊れていくので、年々ボリュームが減ってきています。
干し方や手入れの仕方によっても羽毛布団の持ちも変わってきますので、よい羽毛布団を買われた際は、丁寧にお手入れをして長く愛用して下さいね。