間違った箸の使い方(忌み箸)

日本人なら殆どの人が毎日使っている箸。幼いころから両親や祖父母から教わって、身に着ける作法です。正しい持ち方や「箸の上げ下げ」についてはインターネットの動画でも確認できると思うので、箸の使い方における禁忌(タブー)について説明したいと思います。主な禁忌事項か次の8項目です。

・指し箸
読んで字の如く、箸で人や物を指し示す行為です。食事中に人を指すのは無作法と誰もが知るところですが、「ちょっと、それ取って」といった感じで、うっかりやってしまう人も多いかも知れません。

・渡し橋
箸休めの時に、箸を横にしてお椀や器の上に乗せることを言います。箸を置くときは、箸置きが用意されていればそこに置きます。お膳か折敷であれば、その淵にかけるように置くようにします。ただし、箸置き、お膳、折敷のいずれない場合は、作法の外の話であるので渡し橋も許容されます。

・寄せ橋
自分から遠くにある皿を箸でとることを言います。箸は食事を口に運ぶための道具ですから、当然無作法となってしまいます。

・迷い箸(惑い箸)
どの料理を取ろうか、料理の上で迷ういながら箸を動かすことを言います。各々の小皿の上でも禁忌とされています。

・刺し箸
箸で料理を突き刺すことを言います。箸には料理を突き刺す役割はなく、必要な場合はほかの道具を利用します。(楊枝や串)

・握り箸
箸を鷲掴みにすることを言います。箸を持ちなれない子供に見られるため、大人がやってしまうと見るに堪えないことになってしまいます。

・舐り箸
箸を舐める行為を言います。

・涙箸
汁が垂れやすい料理の際に、箸から汁をこぼしながら料理を運ぶことです。汁気をしっかりと切らなければ、テーブルや机を汚してしまうことになります。また、それを防ぐためにやる「手皿」も無作法とされていますが、グルメレポーターがよくやっているので正しいマナーであるとの認識が広がってしまっています。この場合は懐紙を用いるのが正しい作法とされています。

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