私たち人間は、一人で行動している時よりも、友達と二人でいる時のほうが魅力的に思われやすいということがギヴンズというアメリカの人類学者によって言われていますが、それはなぜなのでしょうか。
人間の魅力は表情にあり
私たちは、ムスッと無表情に歩いている人と、笑顔で友達と会話をしている人のどちらに魅力を感じるでしょうか。
多くの人が後者だと思います。友達と二人でいれば、そこに会話が成立するので、笑顔でなかったとしても、当然一人の時よりも表情が豊かになり、より人間らしい魅力がでてくるので、同じ人間でも一人でいる時よりも、友達といる時のほうが魅力的に思われやすいということにつながります。
また、友達といることで、自然と社交性のアピールにもつながります。
馬鹿にならない友達効果
友達といっても、相手がすごい美人さんだったら自分は単なる引き立て役で終わってしまうのではないだろうかと考える人もいます。
でも、心理学的には同伴者効果ということが言われていて、一緒にいる人が魅力的だと、自分自身も自然と魅力的に思われると言われています。
まさに「類は友を呼ぶ」で、私たちの意識の中に、人間は同レベルの人間同士でつき合うだろうというものがあるからです。
痩せてると思わせたければ、痩せてる友達の中へ
同伴者効果の応用ですが、もし自分を痩せていると思わせたければ、太っている友達と一緒にいるよりも、痩せている友達と一緒にいたほうが、周りに「痩せている」というイメージを植え付けやすくなります。
痩せている友達の中にいると、相対的に太っていると思われがちなので、太っている友達の中にいた方が痩せていると思われるのではと考えがちですが、心理学的に言うと、それは違うということになります。