地震列島日本。
近年、大規模な地震の発生で、生活環境の安全性など危惧する声が高まってきています。
近隣各所でおこる地震との関係性について調べてみました。
トカラ列島地震と熊本地震は関係があるのか?
2016年4月14日 21時26分 熊本県益城町(ましきまち)を震源とするマグニチュード6.5の地震が起きました。
まだ記憶に新しいですね。
益城町では最大震度7を観測し、気象庁震度階級では最大級とされています。
この地震の影響で同日以降、震度1以上を観測する有感地震は2000回近く発生しています。
九州地方では震度7を2回観測したのは初めてのことで、日本国内における震度7を観測した事例では4例目になります。
群発する地震はいったい何が関係しているのかというと、地震の専門家でも意見が分かれるところです。
関連性が問われるのが鹿児島から南へ広がる群島域での地震です。
その中でも、トカラ列島近海で小規模な地震が相次いでいます。
トカラ列島とは鹿児島県に属する島嶼(とうしょ)群の総称です。
中之島をはじめ無人島を含む12の島々からなります。
沖縄トラフやフィリピン海プレートに挟まれた形で位置するため、トカラ列島も地震の多い地域と言えるでしょう。
トカラ列島にある島で中之島に次いで2番目に大きい諏訪之瀬島では、1813年に火山が噴火し現在でも噴火を繰り返しています。
このトカラ列島で起きる地震と熊本で起きた地震は、沖縄トラフと言われる海底盆地が関係しているのではないかと専門家はみています。
それは、別府―島原地溝帯の延長線上に沖縄トラフが存在するためです。
約400年前に起きた地震と、今回の地震が類似していることにも専門家は注目しています。
トカラ列島地震と熊本地震の関係から、今後大地震の発生はあるのか?
今回の熊本の震源や地震の原因になる物は、地震活動自体が別の断層において発生していたというものです。
大分県中部の地震がそうです。
熊本地震の震源地からは離れている大分県中部の地震発生は、誘発地震であった可能性が考えられます。
この誘発地震がなければ、熊本の地震は震度4程度だったのではとの見解があります。
これを踏まえて今後、大規模な地震発生の可能性がないと、はっきりと言えるものではありません。
ですが、熊本県では最低でも数か月の間は震度5程度の地震が発生する可能性があるといわれています。
そのためどこの場所でも大地震は起きると予想できても不思議ではありません。
それは離島とはいえ、トカラ列島をはじめとする日本列島自体が、地震の発生を起こす新期造山帯に位置しているからです。
地震は海底プレートが引っ張られたひずみによって生まれるものです。
トカラ列島地震と熊本地震の関係性が問われるのも、この海底プレートが繋がっているからなのです。
まとめ
いくつかの予想や可能性を示してみましたが、地震はいつ起こるかわからない自然災害です。
突然の地震や災害に見舞われても、命を守ることが出来る対策をしておきたいものです。