お腹が張って痛い、ガスがたまって辛い、という症状に悩まされている人はたくさんいます。
そもそもお腹のガスがたまるとはどういうことなのでしょうか。
目次
お腹のガスの正体
お腹の中にあるガスは、腸内で発生したものと、口から飲み込んだ空気の2つで構成されいています。
それらは通常、腸内に約200ml残っていますが、その他は血液から吸収されたり、おならやげっぷとして体の外に排出されます。
しかし、何らかの原因でお腹にたまるガスの量が増え、お腹の違和感や痛みを引き起こすことがあります。
ガスがたまってる時に考えられる原因
お腹の中にガスがたまる原因には次のようなものがあります。
ストレス
ストレスがたまると腸の働きが悪くなり、便秘や下痢を繰り返したり、ガスが溜まりやすくなります。
また、緊張で知らず知らずに唾や空気をたくさん飲み込んだりすることでも、ガスの量は増えてしまいます。
偏った食事、早食い
高脂肪高タンパクの食事は腸内環境を悪化させ、ガスを発生しやすくします。
早食いも、食べ物を飲み込む時に空気も一緒に飲み込むために、ガスがたまる原因になります。
長時間同じ姿勢
長時間座った姿勢を続けたり、体を動かさないでいると、腸のガスが動きにくくなり、スムーズに排出できなくなります。
その他、加齢による腹筋の低下は腸のぜん動運動を弱めますし、ホルモンバランスの乱れや冷えも腸の働きを低下させます。
ガスがたまっているときの対処法
今すぐガスを抜いて楽になりたい、という時は次の方法を試してみてください。
体を温める
腸は冷えると、腸の働きが悪くなります。
半身浴で体を温めたり、お腹にカイロや温湿布をすると、腸の働きが良くなり、ガスがたまってお腹が痛い時にも効果があります。
マッサージやガス抜きのポーズ
お腹をのの字を書くようにゆっくりマッサージします。
この時軽く腸を押すようにして、手の位置を動かしていくと、ガスが出やすくなります。
また、仰向けに寝て膝を抱えるようにし、ゆっくりと息を吐くのも効果があります。
さらに日頃から次のようなことを心がけてみましょう。
運動
運動をすることは、腸の働きを良くするだけでなく、気分転換やストレスの解消にもなります。
食事
高タンパク、高脂肪の食事は腸内環境を悪化させ、悪玉菌が増えることで腐敗ガスが多く発生します。
また、食物繊維は腸内環境を整えるためには必要ですが、過剰にとるとガスの発生を増加させ、ガスが溜まりやすくなります。
また、食事はゆっくりとり、なるべく一緒に空気を飲み込まないようにします。
ガスがたまることによるお腹の痛みは、体の不快な症状の中でも比較的頻度の高いものです。
症状が辛い場合には整腸剤を服用することもあるでしょうが、まずは手軽にできる方法や、生活の見直しから初めてみましょう。