お腹周りの脂肪は誰もが気になるところだと思いますが、その脂肪がパンパンに硬い人がいます。
脂肪が硬い場合の原因にはどんなことが考えられるのでしょうか。
また、硬い脂肪を落とすにはどうすれば良いのでしょうか。
目次
「脂肪がつく」とは
私たちは食事からエネルギーを摂取しますが、余ったエネルギーは中性脂肪に変えられ、白色脂肪細胞の中にためられます。
一般的に体の脂肪はこの白色脂肪細胞のことを指し、体のあらゆるところに存在していて、白色脂肪細胞に中性脂肪が溜まった状態が、脂肪がついた状態ということになります。
以前は、白色脂肪細胞の数は思春期まで増加して、その後は一定数であると考えられていましたが、最近になり、成人になってからも増えることがわかってきました。
脂肪が硬い原因
なぜ脂肪が硬くなるのかについてははっきりとした原因はわかっていません。
しかし、「脂肪が硬いと落としにくい」ということはダイエットやトレーニングに関わる専門家のあいだでもよく言われており、その原因については次のようなことが推測されています。
体の歪み
お腹の脂肪が硬い人は、体の歪みから骨盤が後ろへ倒れ、背中が丸くなっていることがよくあります。
この歪みは、インナーマッスルの一つで、背骨と大腿骨をつなぐ大腰筋がうまく動かせていないことから起こりますが、そうなると、肩甲骨や骨盤周りの筋肉が凝り固まり、さらに体の歪みに繋がります。
歪みが固定された状態では腸の働きが低下し、便秘や下痢、食欲不振などの状態を引き起こします。
ストレスや冷え
慢性的なストレスや体の冷えによって、血液の流れが悪くなったり、リンパ液の流れが滞ることでもお腹は硬くなります。
そうなると内臓に必要な血液が十分行き届かず、便秘や下痢、消化不良だけでなく、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったりします。
内臓脂肪
体の脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪がありますが、皮下脂肪が容易につまめる柔らかい脂肪であるのに対し、お腹の内臓脂肪は容易にはつまめません。
内臓脂肪は運動不足と過食が原因でつき、生活習慣の原因となります。
硬い脂肪の落とし方
基本になるのは食事制限と運動、内臓を温め脂肪をほぐすためのマッサージです。
食事はバランスよく取りながらも、全体のカロリーが高くならないよう気をつけます。
また、運動はウォーキングや水泳などの有酸素運動と、筋トレを組み合わせて行います。
また、次のようなマッサージで揉みほぐして柔らかくします。
・指先でお腹の脂肪をつまんで左右にジグザク動かしながら上下します。(5往復)
・「の」の字を書くようにお腹を優しくマッサージします。(50~100回)
これらのマッサージはお風呂で行えば、体も温まり効果的です。
そのほか、ストレッチも肩甲骨まわりをほぐし姿勢の歪みを正すだけでなく、代謝を上げるためにも効果的です。
一度ついた脂肪を落とす事は容易ではありませんが、スタイルアップだけでなく、健康維持のために継続して行うことをおすすめします。