日本には色々な季節の風習が残っています。
お彼岸もその一つ。
そもそもお彼岸って何だろう。
お彼岸には何をお供えするのがいいのか?
気になったので調べてみました。
お彼岸の由来。お彼岸におはぎを食べる理由とは?
お彼岸は年に2回。
春分の日と秋分の日を中心に、前後3日計1週間の期間のことを言います。
春分の日も秋分の日も、太陽が真東から上り真西へ沈む日になります。
浄土宗の教えの中に、極楽浄土が西の方にあるという考え方から、礼拝行事をこの1週間に定めたのが始まりとされています。
先祖供養として、お彼岸が定着し出したのは最近の事です。
ではお彼岸におはぎを食べるようになった理由とは何なのでしょう。
おはぎの材料となる小豆は、はるか昔から栽培されていたとされ、古くは紀元前4000年頃の遺跡から見つかっています。
中国が原産とされている小豆ですが、中国では漢方薬として重宝されていました。
ですが日本では、健康食材として重宝されていたようです。
小豆の種まき時期は春の4~6月で、収穫時期は9~11月になります。
そうです、丁度お彼岸の頃。
信仰的に赤い色は魔除けとされていた江戸時代。
小豆の赤い色にも魔除けの効果があると信じられていたのです。
お彼岸の中日、春分の日や秋分の日に、お墓や仏壇にご先祖様へお供えします。
邪気を払う食べ物として、先祖様への供養として奉げていたわけです。
お供えした後は、家人が頂くのが習わしです。
お供えは何がいい?
お彼岸にお供えする物の代表としておはぎがあります。
おはぎは秋のお彼岸の時の呼び名で、粒あんを使ったものです。
春のお彼岸にはぼたもちと呼ばれる、こしあんで包んだものをお供えします。
呼び名が違うだけで、使われる材料は同じ小豆ともち米とうるち米です。
小豆を粒で使うか、漉して使うかで違うわけです。
お彼岸にお供えするのは、このおはぎやぼたもち以外にもあります。
お月見団子のようなものを13個お供えするところもあります。
13個という数は、神道(キリスト教や神社信仰)からきています。
それぞれの地域で異なるようです。
おはぎやぼたもちにこだわらず、故人の好きなものをお供えするということもあります。
故人を思う、家人の気持ちが一番大切と言えるでしょう。
知り合いの家へ伺う場合などは、のし紙をかけ表書きをしたうえでお供えしてください。
お彼岸は故人への感謝を表す、お盆とは違う行事と言えます。
まとめ
お彼岸のお供え物は、春と秋で呼び名が違うおはぎ(ぼたもち)でした。
お彼岸にお供えしたおはぎやぼたもちを頂くことで、家人も邪気を払い健康に長生き出来るようにとの思いが込められているのです。