本格的な夏がやってきました。
そろそろお中元や暑中見舞いなど、夏の御挨拶についても考えなければいけない時期です。
美しい日本語で丁寧にかかれた手紙をもらったら、その人に対する印象もぐっと良くなりますよね。
この時期、よく「大暑の候」という書き出しが使われますが、意味を聞かれるとはっきり答えられない人も多いのではないでしょうか。
そこで「大暑の候」について、意味や時期、結びの文や使い方を、例文をあげてご説明します。
大暑の候の意味
大暑の候の「大暑」とは旧暦の二十四節気の一つで、文字通り一年で最も暑い時期を意味します。
ちなみに「候」は、~の季節、を意味しますので、「大暑の候」は、「一年で最も暑い季節になりましたね。」といった意味になります。
「大暑」は、だいたい7月23日前後になることが多いのですが、太陽の動きをもとに計算されるため毎年同じとは限りません。
ちなみに今年は7月22日が「大暑」にあたります。
大暑の候が使えるのは7月22日~8月7日まで
大暑の候という言葉は手紙などで時候の挨拶文として使われます。
目上の方や、きちんとしたお手紙なら、このような言葉で書き始めるのが礼儀でしょう。
大暑の候の使い方で注意しなければならないのは、似た時期に使われる「盛夏の候」とは違い、使える日にちがはっきり決まっていることです。
大暑の候が使えるのは、大暑の日から立秋の前日までですので、今年は7月22日から8月7日までとなります。
ちなみに「盛夏の候」が使えるのは、梅雨明けから立秋の前までですので、何日から、とはっきりした日が決まっているわけではありません。
例文と結び
このように時候の挨拶で始まった手紙には、必ず結びが必要になります。
大暑の候を使った例文と、結びをご紹介します。
ビジネス用なら (例文)
拝啓 大暑の候、益々のご発展のほど(ご繁栄の事と)お喜び申し上げます。
拝啓 大暑の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
個人用なら(例文)
拝啓 大暑の候、暑い日が続いておりますが、お元気でいらっしゃいますか?
拝啓 大暑の候、暑さ厳しい季節ですが皆様お変わりありませんか?
せっかくですので、手紙の結びも綺麗に締めくくりましょう。
ビジネス用結び
今後とも益々の貴殿のご活躍及び貴社のご発展をお祈り申し上げます。敬具
暑さ厳しき折り、くれぐれもご自愛くださいませ。敬具
個人用結び
時節柄、お身体ご自愛下さい。敬具
厳しい暑さ続きですが、どうぞお身体にお気を付けてお過ごし下さい。敬具