ある日突然白髪の鼻毛に気付いて、がっかりしてしまう、という経験はありませんか。
人によっては頭髪より早く鼻毛に白髪が生える、という人もいるようです。
気になることに、鼻毛の白髪とタバコには関係があるという声も聞きました。
これは本当なのでしょうか。
目次
鼻毛が白髪になる原因
髪の毛の色は、メラニン色素によって作られますが、何らかの原因でメラニン色素が十分作られなくなった時、白髪になります。
これは鼻毛に限ったことではなく、全ての毛において言えることです。
メラニン色素が作られなくなる主な原因は次の通りです。
加齢、血行不良、栄養不足、睡眠不足、ストレス。
まず加齢ですが、年をとると、メラニン色素をつくる細胞の働きが鈍くなるため白髪が増えます。
また、メラニン色素をつくる細胞(メラノサイト)がメラニンをつくりだすには様々な栄養が必要であり、血行が良い方が酸素や栄養を効率良く体中の細胞に届けることができます。
そのため、血行不良や栄養不足は白髪の原因となり、睡眠不足や不規則な生活は自律神経のバランスを乱し、血行不良を招きます。
そしてもう一つ、メラノサイトはストレスに弱いことが知られています。
メラノサイトは神経細胞と似た性質があるため、ストレスを受けると正常な働きをしなくなるのです。
ストレスはメラノサイトにダメージを与えるだけでなく、血管を収縮し、血行不良にもつながります。
タバコと鼻毛の白髪との関係
タバコは百害あって一利なしとはよく言われることですが、その多くが、タバコに含まれるニコチンが毛細血管を収縮させることで起こる害です。
つまり、タバコを吸うと、鼻粘膜に巡らされた毛細血管が収縮し、メラノサイトに十分な酸素や栄養素を届けることができなくなります。
そのために白髪の鼻毛が生えやすくなる、ということは十分考えられます。
鼻毛の白髪への対処
白髪を見つけると抜きたくなるかもしれませんが、抜いてしまうと毛根を傷つけ、毛穴の周りの皮膚を傷つけたり、毛嚢炎を引き起こす恐れがあります。
特に鼻粘膜はデリケートで出血しやすいので、抜くのではなく、根元からカットするようにしましょう。
また、白髪の原因のうち、加齢以外は対応次第で改善が可能です。
食事や生活の見直し、適度な運動とストレス解消で白髪が減ることも考えられます。
もちろん禁煙も例外ではなく、白髪を減らすためだけでなく、体の健康のためにも、タバコは吸わないという選択をお勧めします。