紫外線による肌へのダメージはシミやシワの原因になり、肌の老化を早めます。
そんなことにならないためにも、日常的に日焼け止めを塗る人も多いと思いますが、ここ数年spf50という表示のものを多く見かけるようになりました。
SPF値の高いものは肌への負担が大きいと聞きますが、日常生活で使っても大丈夫なのでしょうか。
目次
SPF値とは
SPF値は日光に当たって肌が赤くなる原因となる紫外線B波を防ぐ指標となります。
この値が高ければ紫外線B波を防ぐ効果が高く、最大値は50+です。
一般的には日常生活での紫外線を防ぐにはSPF10~20で十分と言われています。
もう一つの紫外線A波を防ぐ指標はPAで、「PA+」「PA++」「PA+++」の三段階で表され、+の数が多い方が紫外線を防ぐ効果が高くなります。
日焼け止めは塗り直さないと意味がない
SPF値 やPAが高いほど日焼け止めの効果は高くなりますが、それは、日焼け止めが肌の上にきちんと乗った状態であることが前提での話です。
日焼け止めの適切な使用量は、顔に塗る場合乳液状のもので500円玉大、クリームならアーモンド1粒大程度と言われ、その通りに塗ると、顔が真っ白になります。
実際は、この3分の1から4分の1の量を塗っている人が多いと言われ、表示通りの効果を得ることは難しい状態です。
また、汗をかいたり、タオルや手が触れることでも日焼け止めが剥がれるため、こまめに塗り直す必要があります。
「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」
日焼け止めには、紫外線を防ぐために多くの化学成分が使われています。
中でも皮膚の上で物理的に紫外線を跳ね返す「紫外線散乱剤」と、紫外線を吸収し化学反応を起こす「紫外線吸収剤」はよく使われますが、化学反応を起こす分、「紫外線吸収剤」は肌に負担がかかると言われています。
spf50の日焼け止めには紫外線吸収剤が使われていることが多く、時に肌荒れを引き起こす原因になります。
また、SPF値は30以上になると、その効果はほとんど変わらないという意見も聞かれ、もしそうであるなら、肌への負担の少ないspf30のものを使った方が良いということになります。
とはいえ皮膚科学の進歩や、日焼け止めを作っているメーカーの努力もあり、刺激が少なく、肌に優しいspf50の日焼け止めも開発されています。
近頃は日常生活の中でspf50の日焼け止めを使っても支障はないというのが常識になってきていますが、数値が高いからといって、塗りっぱなしのままでいるのが最も肌には良くありません。
SPFの数値にかかわらず、日焼け止めはこまめに塗り直すようにしましょう。