喪中期間内に、結婚式やご自身の結婚、旅行、飲み会が重なり、どうしたらよいかわからなくて困っている人もいるかと思います。
人の死はある日突然おとずれることがあるので、前もって入れていた予定をどうするのか判断に迫られることもあります。
この記事では喪中期間中にしてはいけないことについて、多くの意見を参考にさぐっていきたいと思います。
目次
喪中期間ができた由来は?
喪中期間は明治時代に明治政府によって定められました。
昔の武士の決まりをそのまま引き継いだもので、身内の喪中は喪に服しお祝い事をしてはいけないことと定めたものです。
亡くなった人と自分との関係で喪中は何日間と細かく決められ、夫は13か月、妻は90日(3か月)と夫婦間でも日数の違いがありました。
またこの決まりでは喪中のほかに「忌中」(きちゅう)の日数も細かく定められていました。
喪中、忌中、どのように違うのでしょうか?
喪中と忌中の違いは?
喪中より忌中の方が謹慎の意味合いが強く、故人が亡くなってからの日数も短いです。
喪中は喪服を着て喪に服すという意味もあり、忌中より長い期間となっています。
たとえば父母が亡くなってからの忌中は50日間、喪中は13か月と1年近くになっています。
この日数からか、忌中が四十九日となり、喪中は1年と現在ではなっています。
忌中の期間は外出、喪中の期間は祝い事をしてはいけないことと定められていました。
喪中の結婚、旅行、飲み会はどうなる?
故人が亡くなってからの日数、故人との関係にもよりますし、出かける場、一緒に同席する人の考え方によるので、1つ1つのケースについてしてはいけないことかどうか判断します。
喪中の結婚
自分自身の結婚式を組んでいるのに、親など近い身内が亡くなることもあるでしょう。
自粛するのは亡くなった親が悲しむから予定通りという人もいるでしょうし、親が亡くなって悲しいので結婚を延期する人もいるでしょう。
招待した親戚から結婚式を延期するよう言われて延期したり、式場の予定や仕事の予定、出席者の予定の調整上、喪中でも予定通り挙式するカップルもいるでしょう。
喪中の結婚については、どちらもありなのが現状のようです。
友人の結婚式に招待されたけど喪中で出席できるのか?というケースでは、招待するカップル、喪中の出席者、同席する参列者、それぞれの気持ちがあるので複雑です。
この場合は招待してくれたカップルに事情を打ち明け、結婚するお二人の意志が尊重されることがのぞましいのではと思われます。
旅行
海外旅行を入れたのに親兄弟の喪中で…という相談を見かけました。
四十九日の忌中は控え、1年の喪中は日程にさしさわりがなければと考えます。
一泊程度の旅行でも忌中は何かと負担になるのですが、旅行同行者との日程調整やツアーキャンセル料金の問題で行けるうちに行くという考えの人も近年はいるようです。
自分自身、故人の気持ち、日程次第かなと思われます。
飲み会、地域の祭りごと
地域によっては忌中期間内は酒、魚、肉を控えるようにという風習が残っているところがあります。
そのような地域ではお酒の出る祭りごとへの参加は控えるのかもしれません.
この由来から、一般の飲み会、会社の飲み会に行けないという意味合いは全くないようです。
しかし忌中の人は諸手続きなど多忙で気疲れしていることもあります。
近しい人を亡くして間もない人を気疲れしそうな会合へ誘うときには、周囲の温かい配慮が必要という意味なのかもしれません。
喪中期間中に してはいけないこととは?結婚?旅行?飲み会?
喪中期間内にしてはいけないこととは、自分と故人との関係にもよりますし、自分の行動を周りの人がどう見るかでも変わってきます。
結婚、旅行、地域の祭りごとの飲み会では、ひとりで判断できない時には周りの人に相談をあおぐとよいでしょう。
結婚式の出席など祝い事ではまず主催者の気持ち、次に自分自身の気持ちを軸に考えてよいのではないでしょうか。
結婚、旅行では日程、金銭の問題のほか自分の気持ち、相手の気持ち、周りの人の気持ちとさまざまな要素がからみます。
故人により結婚式をとりやめないようにとの遺言がある場合には、喪中でも忌中でも予定通り取り行う勇気を持ってもいいのではないでしょうか。