ボジョレー・ヌーボーとはフランスのボジョレー地区で作られるワインのことです。
毎年日本にも空輸され、楽しみにしているファンも多くいます。
収穫した年にすぐ仕込まれ、解禁日になるまで飲むことができません。
ボジョレー・ヌーボーの解禁日が決められている理由は?またなぜ禁止期間が決められているんでしょうか?
ボジョレー・ヌーボーの解禁日はいつ?
ボジョレー・ヌーボーの解禁日は、毎年11月の第3木曜日になっています。
2016年でいえば11月17日木曜日です。
この解禁日は世界共通で決められていて、より正確にいうと午前0時の日付けが変わると飲むことができます。
日付変更線から順に日付が新しくなるので、日本、中国、インド、ヨーロッパ、アメリカの順でボジョレー・ヌーボーが解禁されていきます。
先進国の中では最も早い解禁というのもあり、日本ではボジョレー・ヌーボーに大変高い人気があります。
ところでボジョレー・ヌーボーにはなぜ禁止期間があるのでしょうか?
なぜ禁止期間があるの?
ボジョレー・ヌーボーに人気が出てくると、競い合うようにして早く出荷されるようになりました。
ワインとしてまだ未完成のものまで出荷されるようになり、質の低下が問題になりました。
ヌーボーの品質を守るためというのが禁止期間を設けた大きな理由です。
1984年フランス政府が11月の第3木曜日をボジョレーヌーボーの解禁日と決めました。
ボジョレー・ヌーボーが作られるようになってのは1950年代からです。
11月初めを解禁日にしていた時代もあったのですが、11月11日が終戦記念日の祝日で多忙なのもあり時期をずらしたようです。
日にちでなく曜日で決まっているのは、フランスのお店や流通が休日となる土日に解禁日が当たらないようにという事情だったようです。
木、金曜日は週末で消費も拡大し、世界中の人がボジョレー・ヌーボーを楽しむのに最適な曜日なのではないでしょうか。
なぜボジョレー・ヌーボーは寝かせて飲めないの?
何年も寝かせると美味しくなるお酒があることから、ボジョレー・ヌーボーも寝かせたらもっと美味しくなるのではと考える人もいるかもしれません。
しかし残念ながらボジョレー・ヌーボーは寝かせて飲むには向いてないお酒です。
理由はボジョレー・ヌーボーは普通のワインとは違う製法で作られているからです。
普通のワインはブドウの果汁を絞り、皮や種と一緒に発酵させます。
ボジョレー・ヌーボーはブドウを房ごとタンクに入れ、房がつぶれるときに出る炭酸ガスを利用してアルコール発酵させる方法です。
この方法で作られたワインは長期間保存には向かず、ボジョレー・ヌーボーの飲み頃は翌年の3月くらいまでになります。
年代もののワインのようにボジョレー・ヌーボーを寝かせて楽しむことはできません。
あくまでその年に収穫されたワインをフレッシュな味わいで楽しむことを目的としています。
ボジョレー・ヌーボーの解禁日とは!なぜ禁止期間があるかの理由まとめ
ボジョレー・ヌーボーの解禁日は毎年11月の第3木曜日です。
解禁日をなくすと競争が激化し、未成熟なヌーボーが売られてしまうので、フランス政府が解禁日を決めることで品質の低下を防いでいます。
ボジョレー・ヌーボーは解禁日ころに楽しむお酒であり、何年も寝かせて飲むことはできません。
普通のワインと製法が違って、長期間の熟成に向いていないというのが理由です。
みなさんも11月の第3週にボジョレー・ヌーボーを飲んで、1年の締めくくりの前に楽しいひとときを過ごしてください。