温暖化現象のせいか、日本の夏の最高気温が年々高くなるような気がしますが、世界で最も暑い時の気温は何度か知っていますか?
世界歴代気温のランキングを調べてみると意外なことがわかりました。
目次
世界の歴代最高ランキング
1位…56.7℃(アメリカ合衆国;カリフォルニア州デスヴァレ)1913年7月10日観測
デスヴァレーは、アメリカのカリフォルニア州中部、モハーヴェ砂漠の北にある乾燥した盆地で、あまりの暑さのため、夏に観光に訪れる人はなく、クリスマス前後が観光シーズンになります。
2位…55.0℃(チュニジアkebili)1931年7月7日観測
チュニジアの南西に位置し、アルジェリアと国境を接しているこの土地は、冬は非常に寒く夏は高温になることで知られています。
3位…53.9℃(イスラエルTirat Zvi)1942年6月21日観測
中東イスラエル北部に位置し、ヨルダン川西部のイスラエル・ヨルダン境界に近い場所に位置しています。
海面下200メートルの地で計測されたこの記録は、アジアの最高気温だそうです。
ちなみに、日本の最高気温は、以下の通りです。
1位…41.0℃(高知県江川崎)2013年8月12日観測
2位…40.9℃(埼玉県熊谷)2007年8月16日観測
2位…40.9℃(岐阜県多治見)2007年8月16日観測
訂正された最高気温
ところで、少し前まで世界の歴代最高気温ランキング1位といえば、イラク・バスラの58.8℃だと思われていました。
しかし、このデータの出所について疑問が持たれ、詳しく調べた結果、実際の観測値は53.8℃だった可能性が高いことが指摘されました。
2012年9月には、世界気象機関は、歴代最高気温ランキング1位はデスヴァレーだとしています。
残る疑問点
世界の歴代最高気温ランキングの観測日を見ると、1913年~1942年と、どれも古い記録であることがわかります。
地球温暖化が叫ばれ、平均気温が上昇していることを考えると不思議に感じます。
実際、日本の最高気温の記録は、比較的どれも最近観測されたものです。
現在の日本の気温の計測には、条件を一定にするため、「直射日光に当たらない場所」で「芝生の上1.5mの位置」で観測する、などの細かいルールが決められています。
そう考えると、100年以上前に観測された世界の歴代最高気温ランキングの記録は、どの程度厳密に計測されたのかという疑問が残ります。
とはいえ、世界中には日本の暑さとは比べ物にならないくらい暑い場所があるのだということがわかります。
日本の暑さも相当だと思っていましたが、世界の記録と比べるとずいぶん差がありますね。