地球温暖化の原因は、工業化に伴う温室効果ガスの増加であることは広く知られています。
その一方で、太陽活動によるものだとする説を信じている人も少なからず存在しています。
今回はそちらの内容についてご紹介します。
太陽活動と温暖化の関わり
太陽活動の活発化と、地球温暖化との関連を考える上で、持ち出されるのが、火星をはじめとする太陽系の惑星の温暖化です。
2001年、NASAによると、火星は地球と同じように気候変動により温暖化する可能性が高いと予測しており、その原因が太陽活動の活発化だとしています。
また、太陽系の惑星の中に、温暖化が指摘されているものは火星だけでなく他にもがあり、地球以外の惑星にも温暖化が見られるとして、太陽活動が地球温暖化の原因であると指摘しています。
また、太陽活動が地球温暖化に与える影響について、最近注目されているのは、宇宙線と星雲の関係です。
太陽活動が活発になることで、磁場が乱れ、地球に届く宇宙線が減ります。
すると、それに伴って、地球を覆う雲の量は減少し、地表に届く日射量が増えることで、気温が上昇するというものです。
太陽の活発化を裏付けるもの
太陽活動の活発化を示すものとして、太陽フレアの発生が挙げられます。
太陽フレアは太陽で発生する爆発現象で、これにより、衝撃波やプラズマが噴出し、磁気嵐と呼ばれる磁気の乱れを起こします。
このところ、オーロラの発生が増えているのは太陽フレアの増加によるせいだと言われています。
地球温暖化をめぐる様々な憶測
太陽活動についてもう一つよく言われるのは黒点数の変化です。
太陽には、周囲に比べ温度が低い、黒点と呼ばれる場所が存在し、その数が増えれば、地球温暖化が進み、減れば、寒冷化を引き起こすと言われています。
近年の黒点数の変化を見ると、横ばいから、やや減少していると言われており、むしろ地球の寒冷化を心配する人もいます。
また、古来から続く長い地球活動を考えると、ここ数年の気温の変化は、有意なものではなく、過去にもなんども経験してきたことだとして、地球温暖化そのものを疑問視する人さえいます。
地球温暖化の原因については、エネルギー問題や経済問題、ひいては国同士の国益も絡み、真実が見えにくくなっています。
太陽活動が及ぼす影響は、全く無視できないものの、一般的に言われるのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの影響であり、地球温暖化を考える上で温室効果ガスを減らす取り組みは重要な課題です。