忌が開けたら、葬儀に参列して下さった方には、忌明け挨拶状と呼ばれるお礼状を添えるのが一般的です。
これは葬儀に参列して下さったことへの感謝と無事に忌明けしたことを報せる手紙です。
このお礼状を自分で書きたいけれど、どんな内容にしたらいいか迷う方もいらっしゃると思います。
どのようにお礼を書いたらいいのかどんな例文があるのか調べてみました。
目次
書き方と出し方のマナー5つ
・葉書で出すのが一般的だが、香典返しと共に送る場合は2つ折りのカードに書いても可。
・故人のことは故○○儀と書く。
・句読点は使わない。
・葬儀に参列して下さったことへのお礼・忌明けしたこと・生前の故人との付き合いへの感謝を書く。
・忌明け法要までにお礼を添えて、香典返しを送る。
例文1
拝啓
故○○儀の葬儀にご会葬いただきまして深くお礼申しあげます
生前はとてもお世話になりました
お陰をもちまして○月○日に忌明けさせていただきました
つきましてはお目に掛かりご挨拶を申し上げるべきではありますが 書中をもちましてお礼かたがたご挨拶とさせていただきます
敬具
○月○日
住所
氏名
供養のしるしとして心ばかりの粗品ではありますがお納め下さい
この例文は現代風で、出来るだけ簡単な言葉で書いたものですから、親しい方に送る向けの内容でしょう。
心ばかりの粗品が香典返しとなります。
一般的に香典返しはお茶や海苔といった消え物が良いとされています。
例文2
謹啓
時下益々ご清祥のことと拝察申し上げます
先日は父故○○儀の死去の際にはご多忙にも関わらず御厚篤なる弔意を賜り深謝致します
お陰をもちまして近親相集まり忌明けの法要を滞りなく相営みました
早速拝趨の上お礼を申し上げるべきなのですが略儀ながら書中を持ちまして謹んでご挨拶に代えさせていただきます
謹白
○月○日
住所
氏名
例文2は目上の方にも送ることが出来る文面です。
こちらの例文には香典返しについての記述はありませんが、なくても構わないようです。
基本的に例文1も2も書いている内容は変わりませんが、漢字の使い方などで格調高くすることも可能です。
この記事では手書きがしやすいように分かりやすい内容と漢字の例文にしています。
上記の基本を踏まえて、感謝の心を込めれば、内容は少し変わっても構わず、故人が子どもや天寿を全うされた方の場合、少し内容を変える方もいるようです。
最後に、忌明け挨拶状と会葬礼状を勘違いする方もいるようですが、別物です。
会葬礼状は葬儀へ参列して下さった方へのお礼状で、葬儀後に送ることもあれば、葬儀の場で渡すことも多いものです。
忌明け挨拶状は忌明けの時期に、香典返しと一緒に送るものと覚えておきましょう。