ビートルズといえば誰もが知るビッグバンドですが、ビートルズが初来日したのは1966年6月29日。
この時には、武道館で3日間、計5回の公演が行われました。
今年は来日公演から50年の記念すべきアニバーサリーイヤーにあたります。
解散した今なお、その音楽は多くの人に愛され、新たなファンを獲得しています。
そこで、このとき泊まったホテルと、前座を務めた意外な顔ぶれについて調べてみました。
宿泊したのは東京ヒルトンホテル
ビートルズが来日中に宿泊したのは東京ヒルトンホテルです。
10階フロアをすべて貸し切り、3日間、公演以外はずっとこのホテルの中で過ごしたそうです。
他にも、エリック・クラプトンなど大物スターに愛された同ホテルは、この後キャピトル東急ホテルと改称され、2006年、老朽化と再開発を理由に営業を終了しました。
そして、2010年7月に竣工した、地上29階地下4階建の高層複合ビル「東急キャピトルタワー」内に、10月「ザ・キャピトル東急」として再スタートを切ったのです。
ちなみに、ザ・キャピトル東急の中に、あの有名な「ビートルズの壁」があるというのをご存知ですか。
「ビートルズの壁」とは、来日後の記者会見で使われた真珠の間の壁のことで、インタビューに答えるビートルズの後ろに写っています。
この特徴的な金色のデコボコした壁は復元され、ザ・キャピトル東急の一階宴会場の正面に設置されています。
前座の顔ぶれ
来日公演の前座をつとめた顔ぶれを見ると、尾藤イサオ、内田裕也、ジャッキー吉川とブルーコメッツなどの名前が並びますが、その中で、誰もが「?」と思うグループがいます。
それはザ・ドリフターズです。
お笑いのグループというイメージが強いと思いますが、もともとコミックバンドなので、それなりに演奏はできたらしいのです。
このドリフの前座ですが、最初に話が来た時には20分の予定だった演奏時間が結局最後には40秒になった、と後に加藤茶さんがラジオで話しています。
映像があったので見てみましたが、ボーカルは仲本工事さんで、志村けんさんはまだ加入しておらず、荒井注さんがメンバーに入っています。
中でもかっこよかったのが加藤茶さん。
ドラムを叩くカトちゃんは、今私たちがよく見るあのカトちゃんではありません。
この時実際の演奏は1分ちょっとでしたが、演奏中も走り周り、最後にステージ上でひっくり返った後、逃げるようにステージからはけていきました。
しかも、前座用のステージがあったにもかかわらず、勝手にビートルズと同じステージで演奏してしまったそうです。
この後、ザ・ドリフターズはテレビのコント番組で大人気になるわけですが、さすが、大物になるグループはやることが違いますよね。