トカラ列島初の地震の歴史と原因

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トカラ列島は屋久島と奄美大島の間にある、小さな島々です。

有人7島、無人5島、計12の島々がつらなっています。

ところでトカラ列島の近海を震源とする地震が多く起こっているようです。

どうしてトカラ列島で地震が起こったのか、その歴史と原因を考えてみたいと思います。

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トカラ列島はどんなところ?

行政区としては鹿児島県の十島村(としまむら)になります。

美しい海をはじめとして自然が豊かで、島々全体が県立自然公園に指定されています。

色とりどりのサンゴ礁や魚たちや亜熱帯気候の植物。

天然記念物のトカラウマや野生の牛、トカラにしかいないカラスアゲハ蝶、天を向いて開花するユリなど、ここでしか見れない珍しい動物がいます。

ちなみに自然環境保護の条例により、昆虫の採取ができません。

トカラ列島の島々はフェリーでつながれています。

ホテル、飲食店など観光業が発達しているわけではありませんが、まれに見る自然の豊かさに魅せられて訪れる旅行者もあるようです。

北緯30度よりも南にあるため、第二次世界大戦のあとは沖縄とともにアメリカ軍の占領下におかれたという歴史があります。

トカラ列島の悪石島付近で学童疎開船対馬丸が撃墜され沈没したという悲しい歴史を持つ島です。

トカラ列島で近年起こった地震

2000年(平成12年)10月にトカラ列島近海の悪島沖を震源とする震度5強の地震が起こっています。

その後も震度1~3を観測するような地震が毎年続いています。

群発地震の起こりやすい場所なのかもしれません。

トカラ列島で起こった地震の原因について探っていきたいと思います。

活火山による群発性地震が原因か?

トカラ列島には、諏訪之瀬島(すわのせじま)に御岳を頂上とする活火山があります。

70万年前から活動している火山で、記録が残っているのは1813年以降の噴火になります。

この噴火では島内に溶岩流が流れ出し、全島民が避難したという歴史があります。

現在でも小規模ながら火山活動が続いています。

火山のある所では火山性の地震が起こります。

マグマが移動するときに圧力が上がりすぎたり下がりすぎることによって地盤が耐えられず、地震が発生する原因です。

フィリピン海プレートとユーラシアプレート

またトカラ列島は南海トラフの延長線上にある南西諸島海溝に位置しています。

南海トラフ同様、フィリピン海プレートとユーラシアプレートが接する場所となっています。

日本は世界有数の地震国のため、いつどこで地震が起きてもおかしくありません。

トカラ列島に小さな群発地震が起こっているのも、火山性地震のほかにもプレートの移動が原因なのかもしれませんね。

まとめ

トカラ列島とは正式には吐噶喇列島と書きます。

諏訪之瀬島の御岳の火山と共存し、自然豊かな地に暮らしている人たちがいます。

フェリーはありますが、飛行機でいくこともできません。

日本が火山の国であること、世界有数の地震国であることを、この島々は私たちに思い出させてくれます。

トカラ列島には、私たち日本人が火山をはじめとする自然と格闘してきた歴史が深く刻み込まれています。

近代化してしまった都市部で忘れてしまった現実を、今でも見ることのできる貴重な場所なのではないかと考えています。

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