日本各地には京都の祇園祭や青森のねぶた祭りなど、有名なお祭りがたくさんありますが、長崎県で行われる「長崎くんち」もその一つです。
毎年多くの人が訪れ、大変な盛り上がりを見せています。
まだ見たことのない方のために、2016年の日程を含め、見所をご紹介します。
長崎くんちの特徴
長崎くんちとは、長崎おくんちとも呼ばれ、長崎県長崎市の諏訪大社の礼祭りのことを言い、1634年に始まったとされています。
長崎市にある59の町が7つグループに分かれ、その一つが「踊町」と呼ばれて、様々な演目の奉納踊を納めますが、演目は各町ごとに異なるため、すべての演目を観るには7年間かかることになります。
ちなみに、長崎くんちの他にも、博多おくんち、唐津くんちがあり、日本3第くんちと呼ばれています。
古くから貿易港として栄えた長崎らしく、オランダやポルトガル、中国といった国々の文化の影響を受けて発展した奉納踊りは、種類も多彩で、ダイナミックで迫力満点です。
演目名も、「龍踊(じゃおどり)」「鯨の潮吹き」「太鼓山(コッコデショ)」「阿蘭陀万才(おらんだまんざい)」「御朱印船(ごしゅいんせん)」と、その影響を読み取れます。
コッコデショとは?
コッコデショは、4人の子供を乗せた約1トンもある太鼓山を屈強な男達が高々と放り投げ、片手でキャッチする圧巻のパフォーマンスが人気の演目です。
このコッコデショを担当するのは今まで樺島町だけでしたので、樺島町が踊町に当たる7年に1度しか見ることができませんでした。
ところが、2016年、上町もコッコデショを奉納することになり、前回樺島町がコッコデショを奉納した2011年から5年後の2016年にもみることができることになったのです。
2016年の日程
2016年の長崎くんちの日程は、次のようになります。
10月7日(金)・8日(土)・9日(日)、いずれも7時~奉納踊が開始されます。
場所は諏訪神社、お旅所、八坂神社、公会堂広場で、一部無料で解放されている観覧席を除き、いずれの観覧席も有料になります。
せっかくなので座ってじっくり見たい!という方は、事前にチケットを購入することをお勧めします。
ただし、いい席は人気が高く、なかなかのプラチナチケットです。
もう一つ、「庭先周り」と言って、街中を練り歩く各踊町を追うという方法もあます。
細かい日程や時間はHPで確認できますので、そちらも検討してみてはいかかでしょうか。
全国的な知名度はそれほど高くありませんが、一度見るとその魅力にはまってしまう長崎くんち。
その期間長崎市は、おくんち一色に染まり、独特のムードになります。
ことしは貴重なコッコデショが見られることもあり、今まで見たことのない人にもオススメの年ですので、ぜひ長崎くんちを楽しんでください♪