8月11日は、初めて8月に制定された祝日「山の日」です。
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」との意義で制定されました。
登山家でしか味わえない、山の魅力を身近にしてほしいという思いが込められているのでしょう。
日本で有名なのは富士山ですが、世界七大陸最高峰と言われる山々の中に「エベレスト」があります。
登山家なら、一度は登頂に挑戦しようと考える山「エベレスト」
この最高峰の「エベレスト」にまつわる、高さの疑問を調べてみました。
目次
エベレストの高さが変化するって本当!?
世界最高峰とされるエベレストは中国とネパールの国境にあります。
エベレストの呼び名も、中国ではチョモランマ(チベット呼び)、ネパールではサガルマータと言われます。
現在の標高は8,848m。(ネパール政府の公式データ)
この山に最初に登頂したのは、ニュージーランド出身の登山家エドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイとされ、1953年の事でした。
翌1954年にインドの測量隊がエベレストを計測、この頃はエベレストという名前はまだ付いていません。
最高峰であることを確定したうえで、“インドの測量学の父”と呼ばれる「ジョージ・エベレスト」の名前を付けることを決めたのです。
その後1975年に中国チームが再調査を行い、頂上と黄海を基準として8,848mと発表。
1995年には、頂上から2km離れたサウス・コルにGPS受信機を設置して計測されています。
さらに4年後の1999年5月には頂上にも運び、誤差を少なくするために2か所で測定した結果、8,850mという結論を出しています。
標高8,850mには雪と氷の厚さが含まれているそうです。
この発表に対して中国国家測量局は1975年に測定した標高(8848・13m)より3.7m低い8,844・43mとの結果を発表。
「新しい技術を導入した精密な測量」の成果と強調したうえで、新たな公式データとして使用する方針を表明しています。
近年まで外国人の入山が禁じられていたエベレストの標高は、最新の測量技術によって8,844mになったというわけです。
高さの変化の原因と高さの覚え方。
測量技術が乏しかった時代から、最新の技術によって測量されたエベレスト。
高さの変化は、山頂の雪や氷の厚さの変化によるものと言われています。
約5000万年前にインド大陸がアフリカから分離し、ユーラシア大陸にぶつかったことでエベレストは生まれたとされています。
当時の地球の状態を考えると、標高は1万5000メートル以上あったようです。
それが地殻変動や崩落により、今の高さになったというわけです。
高さがあるだけに、測量するのも大変な事だったと思われます。
ですが、3.7mも低くなってしまうと、どのようにして覚えましょう。
8,848mなら、「ぱぱよしや、エベレスト登頂」でしょうか?
8,850mは、「ぱぱごー、エベレスト!」
8,844mだと、「ぱぱはしっし、エベレスト」
語呂合わせも、難しいですね。
まとめ
公式データとされるものが、いくつも存在するのがわかりました。
教科書等で採用される数値が変わるかもしれません。