沖縄の苗字が独特である由来とは?

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沖縄県は変わった苗字の人が多いと思いませんか。

実際、現沖縄県知事のお名前は「翁長」さんですし、その前の知事は「仲井真」さんでした。

どちらも他の県ではほとんど聞かない苗字ですね。

これには何か理由があるのでしょうか。

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目次

沖縄県に多い苗字

沖縄県に多い苗字の第1位は「比嘉」さんだそうです。

2位以下は次の通りです。

金城、大城、宮城、新垣、玉城、上原、島袋、平良、山城‥。

ほとんどが、苗字だけで沖縄出身であることがわかります。

沖縄の歴史

沖縄県はもともと琉球王国であり、その文化や言語は、日本のものとはかなり違っていました。

苗字に関しても、王族、士族以外ははっきりした姓を持たず、童名(ドーナ、ワラビナー)といった通称を使っていました。

沖縄の人が苗字を持つようになったのは1872年の琉球処分からです。

多くはその土地の名前をそのまま苗字にしたもので、琉球語の地名に漢字があてがわれたため、他の県とは違う独特の苗字になりました。

王族・士族は姓の他に領地名を家名として名乗ることがあり、これが土地の名前を苗字にあてるようになった由来と言われています。

沖縄の苗字に「城」のつくものが多いのは、城を意味するグスクという言葉が地名に多く使われているためです。

日本風苗字の使用が禁止

1609年、薩摩藩島津氏は琉球を攻め、征服すると1624年「大和めきたる名字の禁止」の通達を出しました。

これは琉球を薩摩藩の支配下に置くための政策で、琉球と日本本土の人間を明確に区別するために、沖縄の人に「日本風の名字」を名乗ることを禁止したものです。

例えば、「前田」は「真栄田」に、「船越」は「富名腰」に変更させられました。

正確にはこの当時、沖縄には名字は存在せず、あったのは領土の名前を表す家名というものでしたので、この時使用が禁止され表記が変わったのは、家名であったということになります。

明治以降

日本では1875年、平民苗字必称義務令が出され、5年後の1880年に沖縄でも出されました。

琉球処分以降、苗字を名乗るようになっていた沖縄の人ですが、この時、改めて日本語式に苗字を読み直したケースも多くありました。

例えば、大城(ウフグスク)を「オオシロ」、金城(カナグスク)を「きんじょう」といったようにです。

このように沖縄の苗字は非常に独特なものになっていますが、その理由として、苗字をつける際に、琉球語の地名からとったことと、薩摩藩が琉球を統治し、沖縄の人と内地の人を区別するため、わざと家名に日本風の表記を禁止したことが挙げられます。

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