最近は各地の温泉が工夫を凝らし、温泉地が盛り上がっている事もあり、たくさんの人が温泉を楽しんでいます。
しかし、たくさんの人が利用する温泉は、人によっては不快な思いをする事もあるのではないでしょうか?
温泉のマナーは意外と詳しくは知られていないのが現状なので、周りの人になんとなく合わせている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、温泉でよく見かけるかけ湯の正しい使い方などの入浴マナーについて紹介します。
温泉のマナーは衛生面を守るため
マナーというと「周りの人に不快な思いをさせないため」の決め事のようなイメージで、温泉にマナーがあるのも、それが理由の一つです。
しかし、その理由の他にも「衛生面を保つ」という理由もあります。
不特定多数の人々が利用する温泉でもっとも重要な事は、衛生面です。
衛生面が保たれているから、たくさんの人が利用できるという事を覚えておきましょう。
温泉のマナー
かけ湯の役割
かけ湯を使う理由は大きく分けて2つあります。
まず1つ目は、かけ湯をする事で体についた汚れをを先に流し、湯船に汚れを持ち込まないという意味があります。
2つ目は、かけ湯をする事で湯船の温度に慣れさせるという意味があります。
急に温度の高い湯船に浸かってしまうと、急激な温度変化で体への負担が大きくなってしまいます。
なので、かけ湯を先に浴びる事で湯船との温度差を減らし、急激な血圧の上昇などを抑える役目があります。
かけ湯の使い方と違い
使い方としてはかけ湯は、腰回りや脇など、汚れが溜まりやすい箇所をしっかりと流しましょう。
たまに上から1、2回かけるだけの方がいますが、それだけではかけ湯の効果が半分以下になってしまいます。
それに地域によって入浴に違いがあり、かけ湯に関しても多少違いがあります。
関東地方寄りの地域では、湯船に入る前に体を洗う方が圧倒的に多いという事で、かけ湯は浴室に入った時に体を慣れさせるとして使われる事が多くあります。
一方関西寄りの地域では、かけ湯を浴びてから先に一度湯船に浸かる人が多いという事です。
それにかけ湯を湯船から直接、桶に汲む方が多くおり、このような違いが地域間であるようです。
まとめ
かけ湯ひとつのマナーでも、このような理由や使う意味があります。
今回はかけ湯に注目して紹介しましたが、この他にもタオルの使い方や備品の使い方、浴室と脱衣室の使い方、周りの人への気遣いなど様々なマナーがあります。
これらのマナーは「他の人が気持ちよく温泉に入れるように」「温泉の衛生面を守るために」最低限気をつけたい事です。
温泉などは開放的な気分になるので、どうしてもマナーなど忘れがちですが、このようなマナーをしっかり守って入浴する事が、気持ちよく入浴するためには必要な事です。